今、株価も不動産価格も平成バブル時代の水準に迫っている。大都市圏のみならず、一部地方ではすでに”バブル超え”を果たしている土地も。このお祭り騒ぎに乗らずしてどうする? 好況に沸く現場を訪れて、その乗り方を探った。
◆タクシーバブル沸騰中。月200万円運転手も

人手不足もあって今、最もバブルに沸いているのはタクシー業界かもしれない。

「インバウンド客の増加に、主要地での約14%増の運賃改定、人手不足に伴う稼働台数減少で、一人あたりの稼ぎが増えている。『GO』などの配車アプリの浸透により、効率よく客をつかまえられるようになったことも大きい。複数のタクシー会社の売上表を確認すると、東京・大阪では1か月に100万円以上売るドライバーが続出。なかには200万円を超える猛者もいます」

こう話すのはタクシー業界に精通するライターの栗田シメイ氏。売り上げの60%前後を取り分とするケースが多いことを考えると、今やドライバーのお給料は一流銀行員並み!? 大阪のタクシー会社経営者も次のように話す。

「客単価の大幅上昇と運転手間の競争減少が平成バブルとの違い。明らかに運転手の稼ぎはバブルを超えている」

都内大手タクシー会社に属する30代の運転手も「配車アプリと無線配車だけで、空き時間がない状態。昨年12月は休憩中の食事もままならなかった。おかげで月収は90万円を超えましたが」と話す。

◆4年前に転職、年収が倍の700万円超え

東京のコンドルタクシーに所属する鈴木多未緒さんも、月に100万円以上をコンスタントに売り上げるドライバーだ。28歳で上京後、パティシエ、不動産営業などを経て、4年前に業界に飛び込んだ。現在は夜勤の月22〜23勤務で、一日平均5万円を売り上げる。

「低血圧なので、朝が早いパティシエはキツく、不動産営業も、まくし立てて話すスピード感が肌に合わなかった。その点、夜勤のタクシー運転手は自分のペースで働ける。タクシー不足の影響で流しでも簡単にお客さんをつかまえられるので、未経験にもおすすめ。私は転職で年収が倍の700万円超えになりました」

◆昨年12月の売上は…

鈴木さんの昨年12月の売上表をみせてもらうと、25日の勤務で売り上げは128万円に。一乗務平均で18人のお客さんを乗せていたという。

4月からはライドシェアの解禁、時間外労働の上限規制が厳重化されるタクシー業界。バブルが弾ける前にドライバーに挑戦してみるのもアリ!

【コンドルタクシー 鈴木多未緒さん】
パティシエ、不動産営業を経て4年前にタクシー運転手に。「運転は不慣れだった」と話すが、コンスタントに月100万円を売り上げる

取材・文/週刊SPA!編集部
※2月20日発売の週刊SPA!特集「[令和バブル]に乗れ!」より

―[[令和バブル]に乗れ!]―