新NISAや日経平均の上昇を受けて株式投資を始める人が増加中だ。しかし、そんな“株ビギナー”たちからは早くも「損をした」「やらなきゃよかった」といった声が続出する事態に……。初心者がやりがちな失敗する思考パターンを知り、勝ち組投資家を目指せ!
◆父親の遺産を元手に始めた株

「やっぱり株をやるからには大きく稼ぎたい。積み立て投資ではなく、最初から個別株しか考えていませんでしたね」

そう話すのは、兼業投資家の山本信介さん(仮名・50歳)だ。投資を本格的に始めたのは’23年のこと。「親父が亡くなって遺産が入ったので、そのうちの1800万円を元手に株を始めた」という。

「ただ、もともと小学生の頃から投資に興味は持っていたんです。母親が投資好きで、家に会社四季報があって自然と読み始めていました」

◆「約半年で資産はほぼ増えていません」

まさに金融教育エリート家庭のような環境だが、実際に山本さんがのめり込んだのは投資ではなく競馬だった。

「そのせいか、いざ投資を始めても辛抱強く長期投資をするのは好きじゃなくて、大きな値上がりが期待できる銘柄に目が向いちゃうんですよ」

現在、山本さんが保有するのは十数銘柄。株主優待目当てで数社を保有しつつ、「チャンス」と感じたら短期売買で大きく“張る”という。

「なので大負けすることも多々ありまして……。結果的に投資開始から約半年で、資産はほぼ増えていません」

◆「話題の株」に手を出すも損切りの遅れで損失拡大!

最近、特にやらかしたのは小林製薬(東P・4967)でのトレードだ。

「紅麹問題で騒がれていたときにちょうど株価が6000円から5000円まで急落したんです。そこで『もう一段階下がるだろう』という見立てで、一気に2万5000株の空売りをしました。しかし、株主総会後にじりじりと株価が上がっていき……。急いで損切りしましたが、結果的には500万円の損失になってしまいました」

◆一つの銘柄で600万円の負け

彼の失敗談はほかにもある。

「株を始めた当初に買った銘柄の一つがリミックスポイント(東S・3825)でした。当時は1株240〜280円の値幅で動いていたので、レンジ内の“底”で拾って“天井”で売るというトレードを繰り返していたんです。しかし、’23年6月の社長交代をきかっけにレンジの底を抜けて一気に下落。含み損に転落していまだに持ち続けています」

損切りできずに損失を拡大させた結果、「この銘柄だけで600万円近く負けている状態」だという。そもそも、山本さんはこのような“勝負銘柄”をどのように選んでいるのだろうか?

「実は参考にしているのがYouTube動画なんです。小林製薬もリミックスポイントも投資分析系YouTuberの動画を見て売買しました。だって自分で予想しても当たらないじゃないですか? それなら信頼できる人が推奨する銘柄を買ったほうが賢明かなと。結果的に予想が外れても、納得したうえで買っているので恨みませんよ」

投資の最終目標は「億り人になること」と話す山本さん。道のりはまだ長そうだ。

取材・文/週刊SPA!編集部

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