歌手藤あや子(63)が21日、埼玉・川越市のウェスタ川越でコンサートを行った。初期の子宮体がんが見つかり今月上旬に子宮と卵巣を全摘手術。その後に貸し切り公演は行ったが、一般のファンの前で歌唱するのはこの日が初めてだった。

ヒット曲「むらさき雨情」「こころ酒」「あや子のお国自慢だよ」などを歌唱し、新浜レオン(28)をゲストに迎えて楽しいトークも繰り広げた。

公演後にはコメントを寄せた。「ご心配をお掛けしましたが、おかげさまでステージに戻ってくることができました。たくさんのお客さまに歌を聴いて頂き、胸がいっぱいです」とステージを終えた思いを明かした。「今日は新浜レオンさんの力を借りて無事に完走することができました。思っていたよりもスムーズに声を出すことができたので、自分でも少し安心しております。これからも、身体と相談しながら、自分のペースで歩んでまいりますので、見守って頂けましたら幸いです」と歌への思いをつづった。

藤は7日にX(旧ツイッター)やブログで手術を報告した。「先日、子宮と卵巣の全摘手術を受けました。病名は初期の子宮体癌です。告知された時は正直実感が湧きませんでしたが、これからまだまだ歌い続けていくためにもしっかりと治療して頂こうと、気持ちを切り替えました」と心境をつづった。先月に人間ドックを受診し、医師から気になる数値があると指摘を受けた。再検査でがんが判明した。

藤は今後、6月20日に神奈川・相模女子大学グリーンホール、同8日に神戸国際会館こくさいホール、同13日東京国際フォーラムホールAも公演を行う。