16日に81歳で亡くなっていた中尾彬さんは、在阪放送局でもレギュラー番組を多数抱えていた。

「知っとこ!」「ちちんぷいぷい」など、中尾さんが定期出演していた番組を制作、放送し、ゆかりが深かったMBS(大阪市北区)はこの日夕、情報生番組「よんちゃんTV」で、中尾さんの死去を伝えた。

同局の河田直也アナウンサーは、声を震わせながら「いつか『よんちゃん(TV)』にも来てもらおうと思っていたんですが…」と言い、しのんだ。

「知っとこ」は、人気コンビだった「オセロ」が進行し、03年3月〜15年3月まで放送された。

中尾さんは、レギュラーパネリストとして出演。07年に急性肺炎などを患い、休養を余儀なくされているが、倒れたのも、同番組出演のために大阪へ滞在していた時だった。

中尾さんは07年3月31日早朝、滞在先の大阪市内のホテルで、高熱と体調不良を訴えて救急搬送。ICUへ運ばれ、危険な状態でもあったが、4月に入ると回復して、5月に都内の病院へ転院。自宅静養をへて、6月30日放送の同番組へ元気な姿を見せていた。

番組リニューアルのため、12年3月には番組出演を終了したが、同局ではほかにも、平日午後の生情報番組「ちちんぷいぷい」へも定期的に出演しており、この日、同局では、中尾さんがロケに出たVTRなども流して追悼した。