入局4年目のNHK松本真季アナウンサー(27)が、今夏に行われるパリ・パラリンピックの開閉会式のキャスターを史上最年少で担当することが22日、分かった。

同日に同局が発表した。今年の選抜高等学校野球大会の実況を担当するなどしてきた若手期待の星で、札幌放送局に在籍しながらの抜てきとなった。

会見に出席した松本は決定への驚きを口にし「数週間信じなかったです。(パラリンピックの)開会式から閉会式まで行ってもらいますと言われて。今ここに立っていてようやく実感しています。大変なことを引き受けたんだなと。緊張でどうにかなりそうです」と心境を語った。

松本アナは大阪府出身で、大阪府立大卒業後の2021年に入局した。パラリンピックの開閉会式を務めるのはもちろん初めて。岡山放送局を経て今春から着任した札幌放送局では「おはよう北海道」などを担当している。

これまで2007年入局の上條倫子アナ(現在は退局)が8年目の2014年に冬季ソチ五輪のキャスターを務めた例はあったが、今回はオリンピック、パラリンピックを通じてNHKでは最年少での中継キャスター抜てきとなる。

同局スポーツセンター担当者は抜てきについて「今年の選抜高校野球を担当するなどスポーツへの感心が高く、現場経験もそれなりに積んでいるということもあっての抜てきになった」と説明。傍田賢治理事は「パラスポーツへの意欲、感心を踏まえて総合的に選定しております」と語った。

松本アナは「私で務めるのかという思いもたくさんあるんですけど、せっかくいただいた機会ですので、アスリートのみなさんやスポーツ競技の魅力をお伝えできたらと思います」と力を込めた。

このほか7月26日(日本時間27日)の開会式キャスターを中山果奈アナと大阪放送局の伊藤慶太アナ、閉会式を中川安奈アナと松野靖彦アナ、パラリンピックの開会式などは松本アナのほか、池間昌人アナと瀬田宙大アナが担うことも発表された。