乃木坂46阪口珠美(22)が22日、自身の公式ブログを更新し、グループからの卒業を発表した。発売中の最新シングル「チャンスは平等」の活動をもって卒業する。活動期間は7月までとなる予定という。

「みなさんにお知らせです。今シングルの活動をもちまして乃木坂46を卒業します」と報告。中3の14歳だった16年9月、乃木坂46に3期生として加入してからの約8年間を振り返り、「このグループに入る事だけが人生の夢だったので、この先のこと、目標は考えられなくて、思い返すと悔しい事や辛いことも多かったのですが…とっても温かくて、居心地の良いこの場所に幸せを感じて過ごしていました」とつづった。

「大好きな先輩方が全員ご卒業されて、寂しい気持ちからなかなか抜け出せずにいた時期が続いたり。大好きだったライブが耳の不調もあり、辛く感じてしまうようになったり」と記し、「もうダメかなと何度も何度も卒業を考えた瞬間はあったけれど、そんな時は踏ん張ってグループを引っ張っていこうと頑張り続ける同期や頼もしい後輩の姿、気持ちを理解してくださるスタッフさん方のお陰で『もう少し、もう少し…』とまた頑張る気持ちに動かされていました」と明かした。「それにずっと私を応援してくださる皆さんの事も考えると、大好きな乃木坂46から離れる決心がなかなか出来ませんでした」と述懐した。

「そんな私が卒業を決心したのは33枚目シングルのアンダーライブです」。昨年9月から10月にかけて開催された「33rdSG アンダーライブ」がきっかけだったという。「あの時のステージがそれまでと違って、心身の不安を忘れてしまうほどに以前のように心からライブを楽しめて、この上ない達成感を感じました」と回想し、「特別何かいつもと違うライブだったというわけではないのに、大袈裟な言い方かもしれませんが、自分の中で『私はやりきった!これ以上はもうないな』と感じ、その時に卒業を決心しました」と明かした。

「皆さんのお陰で私は8年間頑張れました」とファンに伝えた上で、「加入前の活動を含めるとアイドルとして頑張ると決めて10年!普通の学生生活は送れなかったけど、そのかわりにたくさんのご縁に恵まれて他では味わえないかけがえのない場所で。成長させていただけたと思っています」と感謝した。

卒業後については「グループ活動をしている間は、他の事は考えられなかった不器用な私なので、これからは今までできなかった事をしたり、少し考える時間を作ったり、勉強もしたい。22歳からの自分と向き合ってこれからの目標や夢を見つけてここからまた新しい夢に向かおうと思います」としつつ、「いつまでもず〜っと、皆さんのこと忘れませんからね!今まで支えてくれて心底ありがとうございました」とあらためた感謝した。

「卒業のことをひなちゃん(岡本姫奈)とあーや(小川彩)に伝えた際に、目の前で涙をいっぱい浮かべてくれました。かわいいなぁ」と後輩の5期生とのやりとりを明かした。自身も1期生の先輩、樋口日奈(26)に憧れて乃木坂46に加入した経緯がある。「私は自分が大好きな先輩に憧れた時のように、憧れてもらえる存在になりたいと言う夢まで、ここでかなえることができました。乃木坂46の一員になる夢をかなえたあとも無理と思っていた沢山の願いをかなえられたことは、これからの私の人生の大きな自信になります」とつづった。

「残り約2カ月ですが最後に目一杯乃木坂46を感じて、メンバーとスタッフさんとそしてたまみおしの皆さんと幸せな時間を過ごしたいと思っています」と締めた。

16年9月加入の3期生では、21年9月に卒業した大園桃子さん(24=現在は引退)、今月12日に卒業した山下美月(24)に続いて3人目の卒業となる。

阪口は愛らしいキャラクターで「たまちゃん」の愛称で親しまれ、19年4月のシングル「Sing Out!」で初選抜入り。昨年1月には右耳低音障害型難聴のため同2月開催の11周年記念バースデーライブを欠席すると発表した。6月25日にはファースト写真集「青いバラ」(幻冬舎)が発売される。