お笑いコンビ・ますだおかだ増田英彦(54)が12日、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」(月〜金曜午後4時47分)に出演、番組では上方落語家の桂ざこば(本名関口弘=せきぐち・ひろむ)さんが12日、ぜんそくのため、自宅で亡くなったことを伝えた。

増田は「毎年、年末はいっしょに旅番組をさせていただいていた。このVTRを見ても、実感がなくて」とショックを隠しきれない様子で話した。

ざこばさんと、ますおかの3人は、14年から1年の疲れを癒やし、自由気ままな旅を繰り広げるカンテレの旅番組「とらぶる?トラベル!」で共演。20年からはタレントのナジャ・グランディーバが加わり、昨年末は記念すべき10回目としてざこばさんの健康長寿祈願をテーマに、小豆島をめぐった。

増田は「厳しくて怖かった師匠もみさせていただいているし、もともと優しかったが、最近のおだやかになった師匠もみてこれた。昨年末に旅番組のロケをやって、また来年しましょうという話をした。毎年、旅番組をやっていて、師匠の身体のこともあるので、なるべく、身体に負担のかからないコースを考えていた」としみじみと振り返った。

昨年のロケでは神社に階段があり、ざこばさんを気づかい、階段の下で待ってもらったという。「去年は寂しくて、次回、今年の年末にやるときは、がたいのいい若い人に来てもらって、師匠をおんぶしたりとかして、師匠といっしょにすべて回りたいと提案していた」とうつむいた。

「今年の年末も普通に旅番組ができると思っていた」と話し、「先月、ご家族の方にお会いしたとき、師匠もお元気で、今年の年末も旅番組の『ロケに行くのを楽しみしている』」。落語の高座以外のテレビ出演は「とらぶる?−」だけにセーブしてたという。

「いまも実感がない。今年の年末に旅がなかったときに実感するのかな。いまはそんな思いです」と悲しんだ。