「今期の民放地上波GP帯の連ドラは、火曜から金曜まで、毎日ラブコメがある珍しいクールです」(テレビ誌記者)

 そのラブコメの先陣を切って13日にスタートしたのが、松たか子(43)主演の「大豆田とわ子と三人の元夫」(カンテレ・フジテレビ系火曜夜9時)。

 松が演じるバツ3で娘と2人暮らしのヒロインと、3人の元夫が織り成すロマンチックコメディーで、3人の元夫役は松田龍平(37)、角田晃広(47=東京03)、岡田将生(31)。脚本は伝説的大ヒット作「東京ラブストーリー」(1991年フジテレビ系)の坂元裕二氏が手掛けている。

「脚本・坂元氏、主演・松で、松田も出演していた『カルテット』(2017年TBS系)は全10話の平均視聴率が2ケタに届かなかったものの、ギャラクシー賞をはじめ、その年のテレビ番組の賞を多数受賞。今年記録的大ヒットした映画『花束みたいな恋をした』も坂元氏の脚本ということもあり、放送前から期待値は高かった」(広告代理店関係者)

■制作側の心意気は感じるが…

 ところが、初回の世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は7.6%。前クールの「青のSP」の初回8.9%を下回ってしまった。

「初回を見る限り、視聴率狙いでないことは明らかでした。でも、ハマる人は一定数いると思います。メインターゲットはアラフォーとアラフィフの間なんでしょうけど」と語るのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏。亀井氏が続ける。

「特定の層に刺さればいいという作り方は、深夜ドラマ的。GP帯にリアルタイムでテレビを見る視聴者やスポンサーにはウケがよくないかもしれませんが、制作側の“何か変えてやろう”という心意気を感じました」

 初回放送後のネット上の反響は〈さすがの坂元ワールド〉〈ウディ・アレンの映画のような印象〉〈大人の会話劇。おしゃれ感がいい〉〈四十路女子としては共感と羨望でクセになりそう〉などと絶賛の声がある一方、〈ナレーションがウザくて見る気が失せた〉〈何が言いたいのかわからない〉〈センスの押し売りか?〉なんて戸惑う声も。

 前出の亀井氏は「的外れだったらごめんなさい」と前置きしつつ、「このドラマの魅力は、4コマ漫画を積み重ねたようなところ。昔あったバラエティー番組の中のショートドラマのような感じもありますね。話が今後どうなるかとか気にしたり、誰かに感情移入するよりも、気楽に個々のキャラクターを味わうのがいいと思いますよ」。

 確かに近年の地上波GP帯にないテイストの“まめ夫”。初回では松が入浴しながら歌った「ドラゴンボール」の主題歌のクオリティーがネット上で話題になった。

「3人の元夫会議の場面では、角田が頑張りすぎて“東京03”っぽくなっていますけど……」(前出のテレビ誌記者)

 先入観なしで見れば、案外オジサン世代も楽しめる?