女優の菜々緒(32)が、イタリアのファッションブランド「ジョルジオ・アルマーニ」が展開する「クロスロードプロジェクト」と呼ばれるプロジェクトで、世界各国から選ばれた14人の女性アンバサダーの一人に選出された。同プロジェクトは、女性が自信と個性を持って輝ける社会を目指すプロジェクト。ちなみにクロスロードとは「岐路」を意味する。

 菜々緒は「私もこのプロジェクトや今後の活動を通して、見ている方や応援してくださる方に、良い影響を与えられる存在でありたいです」とコメントした。

 現在、人気女優となった菜々緒だが、その道のりは決して平坦ではなかった。2009年、短大在学中に身長172センチ、8頭身のスタイルを武器にレースクイーンやモデルとして芸能活動を開始。デビュー当時を知る出版関係者はこう話す。

「当時からスタイルは突出していましたが、正直、決してあか抜けた感じではなく、たくさんいるモデルの中の一人にすぎない印象でした。撮影は恋愛がテーマの企画のイメージカットでしたが、カメラマンや編集者の要求に応えようと、ジッと目を見て指示を聞いている姿が印象的でしたね」

 その後、雑誌「non-NO」や「GINGER」の専属モデルとなり、12年には「主に泣いてます」でドラマ初主演。本人は、モデルから女優に挑戦することには当初葛藤があったことをかつてのインタビューで話している。しかしやがてドラマ「ファーストクラス」(14年)などでの“悪女役”が話題となり、女優としてのポジションを不動のものに。「タレントパワーランキング」(アーキテクト)で女優の分析も手がけるアイドル・女優評論家の高倉文紀氏はこう語る。

「確かに“悪女役”の印象としては現在、一番でしょう。しかし、あれだけ背が高く、スタイルがいいと役の幅が狭まったりするものですが、彼女は幅広くいろいろな役を演じられる。モデル出身の女優は、感性で演じる方が多い傾向がありますが、彼女は台本なども相当読み込んで、丁寧に役作りをしている印象です。努力家だと思います」

■「こんなことで終わってしまう人間なのか」

 一方、快進撃を続けた背景には、彼女のある“覚悟”もあったという。

「女優としてこれからという時期の14年、JOYとの交際が週刊誌で報じられた際、事務所幹部から『おまえはこんなことで終わってしまう人間なのか』『JOYなんかでつまずくなよ』と涙ながらに別れるよう説得されたそうです。菜々緒はそれで目が覚めたのか、そこからさらにストイックに仕事に邁進するようになった」(芸能関係者)

 その後、ドラマ「4分間のマリーゴールド」(19年)では、悪女役でないヒロインとして新境地を開拓。今年1月クールのドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」では、上白石萌音を指導するファッション誌の鬼編集長を好演。ドラマ、映画、CMと、途切れることのない活躍は続き、今回、世界的ブランドのプロジェクトの日本代表に抜擢されたというわけだ。いくつもの「岐路」を乗り越え、腹をくくった人間は強い。