人身事故の加害者になったら…遺族への謝罪はどうするべき

人身事故の加害者になったら…遺族への謝罪はどうするべき

 大津市で保育園児らを巻き込んだ人身事故。新立文子容疑者(52)が15日、現場の実況見分に立ち会った。事故では伊藤雅宮ちゃん(2)と原田優衣ちゃん(2)の尊い命が失われている。

 加害者にとっては一瞬の判断の誤りが人生を絶望の淵へと追い込む事態となったが、今後は刑事と民事責任が待ち受けている。そして最も忘れてはいけないのが、遺族への謝罪という道義的な責任だ。

 今の彼女は頭が真っ白だろうが、どうやって謝罪を進めるべきなのか。これは全ドライバーに可能性がある問題であり、東池袋での事故のように高齢の父親が加害者であれば、息子や妻として対処していかなくてはいけない問題でもある。

 まず、葬儀には参列すべきか?

「追い返される可能性は高いでしょうが、それでも行くべきで、依頼人にはそう伝えます。『来ないでくれ』という遺族の言葉を受けて参列を自粛したとしても、後日になって遺族側が『あの人は葬儀にも来なかった』と心証を変化させることもあります」(アトム市川船橋法律事務所の高橋裕樹代表弁護士)

 遺族の心情を逆なでするようだが、香典にも相場がある。任意保険の初期対応費用がひとつの目安となり損保会社によって香典料は15万〜20万円(「損保ジャパン日本興亜」は15万円=THE クルマの保険)。

 反省の色を見せるために100万円単位を包んで行っても、かえって遺族側に「お金で解決するのか」と思われてしまえば逆効果だ。同様に謝罪に訪れる際は菓子折りを持参するのがマナー。菓子折りの相場も保険会社の規定に沿えば5000円前後となっている。

 遺族への謝罪方法は、訪問、電話、手紙などが考えられる。メールで謝罪は論外だが、任意保険には示談交渉サービスがあり(自賠責はなし)、担当者のアドバイスを受けながら謝罪交渉を進める。反省の言葉、今後二度と事故を起こさない決意などを語り、罵倒されてもひたすら詫びる。

 一方、「お許しください」「自分の家族も参っている」は禁句とされる。

「追突事故のような軽度の事故の場合だと一切謝罪も何もしない人もいますが、死亡事故では謝罪をしたという事実関係の有無が、後の裁判で重要な判断材料となってきます。もちろん、アリバイづくりの謝罪ではなく誠心誠意でなくてはいけません。気持ちが伝われば、遺族から『後日改めて焼香に来てください』と言われるケースもあります」(高橋裕樹弁護士)

 大津市や東池袋の事故を他人事とせず、ハンドルを握る際はよくよく考えて運転したい。


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