シニアが遊ぶのも社会貢献「コト消費」で地域を支える

シニアが遊ぶのも社会貢献「コト消費」で地域を支える

【熟戦力シニアのゆるゆる再就職】#5

 定年を迎えたシニアが、経験やノウハウを生かして新しいことにチャレンジする――。これが熟戦力に期待されるところだろう。多くの高齢者が健康で収入を得られるようになれば、医療費や年金財政も大助かりだ。働くことを社会への貢献としてとらえれば、地方に行くことも同じ。移住したり、遊びに出かけたりして地域にカネを落とすことも、時間と資金に余裕がある熟戦力に求められている。

  ◇  ◇  ◇

 セカンドライフを過ごす場所を探す時、参考になるのがいろいろなランキングだ。移住希望者と地方自治体とのマッチングを行っている「ふるさと回帰支援センター」の「移住希望地域ランキング」(2018年)によると、1位は2年連続で長野県だった。同県は移住者の受け入れに積極的で、移住ポータルサイト「楽園信州」には全県77市町村の支援制度や移住者の体験談など、詳細な情報がズラリと並んでいる。そんなところも人気の秘密なのだろう。美しい自然が多いところも、都会の暮らしに疲れたシルバーにはうれしい。

 また、日経グローカルの「シニアにやさしい街総合ランキング」によると、ベスト5には東京の板橋区(1位)、新宿区(3位)、荒川区(4位)のほか、栃木県の小山市(2位)と石川県の能美市(5位)が入っている。これは、高齢者1000人当たりの特別養護老人ホームの定員数や生活支援コーディネーター配置の有無、高齢者の就労率、認知症地域支援推進員の配置の有無などから総合偏差値を割り出し順位づけしたもの。小山市は老人クラブの社会奉仕活動が盛ん。九谷焼の窯元が集まっている能美市は医療・介護の部門でトップだった。元気で安心して暮らせる場所として選択肢に入れてもいいだろう。

■老神温泉でおこもり

 コト消費で貢献を考えるなら、訪れても疲れない旅先がベストだ。旅ライターのいからしひろき氏は、「コンパクトな温泉街で昭和の風情があり、東京の奥座敷といってもいいぐらいにアクセスも良好」と、群馬の老神温泉を薦める。

「草津温泉がある群馬は、もともと温泉に求めるレベルが高く、名湯が多いのです。その中でも老神温泉は源泉かけ流しの宿が多く、“おこもり”でゆっくり時間を過ごすのに最適。私のイチ押しは伍楼閣で、ここは4つの露天風呂と2つの大浴場があり、いろんなお湯を楽しめます。一日中宿に居ても飽きないほど。新しい宿では許可されない混浴があるところもポイントで、それだけ歴史があるのです。旅館組合加盟の13施設のうち、3つを日帰り入浴で回れる『湯めぐり手形』(1500円)もあり、いろいろな泉質のお湯を楽しめるのも魅力です」

 社会に役立つことを優先すれば、九州への旅行も考えられる。日韓関係悪化が地域経済を直撃しているからだ。

 全国の訪日外国人に占める韓国人の比率は2割ほどだが、九州に限れば韓国人が5割を占める。ところが、今年7月の韓国からの訪日客は前年に比べて7・6%の大幅減。韓国人が減った分、日本のシニアで支えたいところだ。

 幸い九州には「ななつ星」に代表される観光列車が数多く走っているし、世界遺産や温泉も少なくない。

 例えば大韓航空が来月からの運休を決めるなど、韓国からの旅行客減少が加速しそうな鹿児島だ。薩摩藩の近代化事業を支えた西洋式の工場群「集成館」で世界遺産に触れ、観光列車「指宿のたまて箱」で鉄道の旅を堪能し、5万坪の敷地に1000坪の大浴場や露天風呂、砂むし風呂と温泉を満喫できる指宿白水館に宿泊する。そんな旅もいいだろう。

(おわり)


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