日本では、落とし物を拾って届けた人には、落とし物の価値の5〜20%に相当する「報労金」を請求する権利があるが、米国で「落ちていた1万ドル(約108万円)を拾い、持ち主に返した男性とその謝礼の話」が話題になっている。

 ワシントン州に住む元塗装業者のマイケル・キングさんは先日、仕事上の負債を返済するために1万ドルの現金を引き出し、財布に入れた。

 絶対になくすわけにはいかないお金だったが……別の心配事に気を取られていたマイケルさんは、その財布をトラックのバンパーの上に置き、走り出してしまった!

 財布は道路に落ちて何枚かの紙幣が路上にまき散らされ……マイケルさんはそれに気が付かずに走り去った。

 それに気づいたのが、直後に反対側から車で走ってきたスティーブ・ハリソンさん。すぐに車を路肩に止め、お金を拾い集めた。そして少し離れた場所に財布も落ちていることにも気づいた。

 全部で100ドル紙幣が100枚に硬貨で3ドルあった。財布の中には身分証明書も入っていて、落とし主のマイケルさんが、スティーブさんの友人の近所に住んでいることが判明。その友人は、マイケルさんのことを知っていた。

 スティーブさんが友人を介して連絡を取ると、マイケルさんは落とした現金が返済すべきお金であることを打ち明け、そして「あなたは恩人です。でも、お礼をするお金がないんです」と恥ずかしそうに告白。

 スティーブンさんは「そんなことは気にしないで」と告げ、直接会ってマイケルさんに財布と現金を手渡した。

 するとマイケルさんは「これを受け取ってください」と瓶に入ったものを差し出した。

 自家製のアップルソースだった。

 マイケルさんは、それだけではなく自家製のサーモンの燻製やブラックベリーのジャムなどで謝礼をしたいとしている。

 この話は4月12日付の地元紙シアトルタイムズが報じ、「100万円を拾って返したお礼がひと瓶のアップルソース」であることが、損得を超えたグッドニュースとして話題になっている。