【カンタン貯蓄 目標3年で300万円!】

 資産家や貯蓄上手は、極力お金を使わない、無意識の生活習慣を持っている。

 神奈川県在住の会社役員、佐藤伸光氏(53)は、金融資産が2億円を超える資産家だ。しかし、住まいは60平方メートル台の3LDKマンション。ここに家族4人が暮らす。

「広い部屋に移ることも可能ですが、同居中の子供2人はいずれ独立するので、この部屋で十分ですよ。夫婦2人暮らしになったら、もっと狭い部屋に引っ越してもいい」

 多額の貯蓄があるのだから、広い部屋に引っ越すのはいとも簡単。しかし、佐藤さんはこれを嫌う。部屋はすっきり片付き、狭さを感じさせないのがこれを物語る。

 冬場に訪問したリビングは、ひんやりしていて寒い。気づけばエアコンは切られている。

「部屋にいても、ちょっと厚着さえすれば、寒さは気にならない。猛烈な寒波が来れば別ですが」

 資産家の家は、暑かったり、寒かったりすることは珍しくない。節約が日常的なのだ。

 ケチと思うかもしれないが、光熱費、特に高額になりがちな電気代の節約は大切。資産家になる以前の節約習慣が身に付いている。

「外食はほとんどしませんね。その代わり、家に招待してホームパーティーをします。私も妻も、料理上手なんですよ」

 料理を作るのが好きだから、外食するよりも手作りを楽しむ。良い趣味であると同時に、対人との交際も巧みだ。

 どんな時にお金を使うのか。

「やはり、経験を積むためならばお金はいくらでも使います。人生の半分を生きてきましたが、仕事のことも含めて、学びたいことは山ほどありますから」

 佐藤氏は技術畑出身。現場からは遠ざかった。しかし、学会や技術展などにはできるだけ顔を出し、興味があれば製品を購入もするという。

 贅沢はせず、若いころから続く節約習慣は捨てない。仕事関係も含めて、ホームパーティーで人脈を築く。使うお金の多くは、自分や仕事のための投資と心得ている。実に無駄がない。

 こうした無意識の生活習慣は、資産家や貯蓄上手に多い。こうした行動を見習いたい。

(経済ジャーナリスト・山下知志)