2026年北中米W杯のアジア地区最終予選(参加18カ国)の組み合わせ抽選会が27日、マレーシアの首都クアラルンプールで行われた。

 FIFA世界ランク17位の森保ジャパンはオーストラリア(23位)、サウジアラビア(56位)、バーレーン(81位)、中国(88位)、インドネシア(134位)と同じ予選C組に入り、オーストラリアとは5大会連続、サウジとは3大会連続で同じ組となった。 

 抽選は世界ランク・アジア最上位の日本が第1ポットに入り、同ポットのイラン(20位=アジア2位)が別組のA組、韓国(22位=アジア3位)はB組となった。

 北中米W杯から出場国が16増の48となることに伴い、アジアの出場枠が4.5→8.5に大幅アップ。9月に開幕する最終予選でA、B、C各組2位までが自動的に出場権を獲得する。

 8大会連続出場を目指す日本代表にとって、今回の組み合わせ抽選会の結果は「ラッキーでした」とサッカーダイジェスト元編集長の六川亨氏がこう続ける。

「第2ポットのオーストラリアには、かつてFWケーヒルやMFエマートンといった英プレミアでも活躍した選手が日本を大いに苦しめてきた。しかし、現代表には個性の際立った選手は見当たらず、日本にとって<相性の良い対戦国>と言っていい。サウジにしても、1994年米国W杯決勝トーナメント進出の原動力となったFWオワイラン、GKアル・デアイエといった傑出した選手は輩出していない。2022年カタールW杯の初戦で優勝したアルゼンチン相手に大金星を挙げたとはいえ、続くポーランドとメキシコに敗れて一次リーグ敗退。西アジアの盟主サウジも1月のアジア杯を制したカタールはもちろん、イランやイラクと比べて存在感が低下してきている。オーストラリアと同様、苦手意識の少ない国なので勝機は森保ジャパンにあります」

 ランク下位のバーレーン、中国、インドネシアの3カ国は「攻守ともに日本とのレベル差は明らかですから、ホーム&アウェーともに危なげのない試合運びで勝ち点3をゲットできるでしょう」(六川氏)。森保ジャパンは最終予選を無事に乗り切り、8大会連続のW杯出場は「間違いない」と六川氏は締めくくった。