【ラグビーW杯】強豪そろい踏み 決勝ラウンドのダークホースは「4年後開催国」

【ラグビーW杯】強豪そろい踏み 決勝ラウンドのダークホースは「4年後開催国」

スポーツライター永田洋光・特別寄稿
【ラグビーW杯を存分に堪能する「マル秘情報」すべて教えます!】

 20日の日本―ロシア戦(午後7時45分開始=東京スタジアム)で6週間にわたるラグビーW杯の幕が開いた。いまだに「ラグビーはルールが難しい」「どうせ日本は勝てないだろ」と距離を置く人たちもいるが、そんな狭い了見にとらわれて、このお祭りをスルーするのは、あまりにももったいない。世界最高のアスリートたちが持てる才能と力をフルに発揮し、競い合う一大スポーツイベントがW杯である。今回は決勝ラウンドの見どころを紹介しよう。

 ◇  ◇  ◇

 予選プールの幾多の死闘を経て、各組2位までのチームが10月19日、20日に行われる準々決勝に進む。

 日本が進出すれば史上初の快挙だが、A組を1位で通過しても2位で通過しても、対戦するのはニュージーランドか南アフリカになる公算が大きい。多くのラグビー関係者は、スタジアムが超満員になることが予想される日本―ニュージーランドの準々決勝が実現することを願っているが、そのときは同国出身でニュージーランドスタイルを日本の強化に持ち込んだ元オールブラックスのジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)の采配に注目したい。

 延長戦も含めて100分間を戦った95年南アフリカ大会の伝説の決勝戦(南ア15―12ニュージーランド)でプレーしたジョセフHCにとって、オールブラックスのジャージーは誇りであり、限りない愛着の対象だ。

 そのチームに日本を率い、本気で勝ちにいくことになるからである。

 そのニュージーランドは、今大会で史上初のW杯3連覇達成を狙っている。しかし、彼らの前に立ちはだかりそうなのが、ラグビーの母国イングランドだ。イングランドのHCは、4年前に日本を指揮したエディー・ジョーンズ。チーム状態が良いことに加えて日本に精通し、地の利を知り尽くしていることが強みだ。

 地の利は、主力選手の多くが日本でのプレー経験を持つ南アフリカにもある。こちらは堅守がストロングポイント。21日のニュージーランド戦に敗れると2位通過となる公算が高いが、過去には同じ組の1位と2位が決勝戦で対戦したことが07年、11年と2回ある。ファイナリストになる力は十分にある。

 ダークホースは4年後の開催国フランスだ。大会前に世代交代を断行し、若手が大胆なラグビーを見せる。下馬評が低いときに大活躍するという“伝統”をもっている不思議なチームだ。

 世界ランキング1位のアイルランドは、これまでプレーオフも含めて決勝ラウンドに7回進出しているが、すべての試合で勝利を逃してベスト8の壁を破れずにいる。

 どのチームが勝ち上がっても、11月2日に横浜国際で行われる決勝戦は、長く語り継がれる名勝負になるだろう。

■ラグビー観戦で文化交流

 たとえチケットが手に入らなくとも、全国16カ所のファンゾーンや各地のスポーツバーなどで行われるパブリックビューイングをフル活用し、お祭りのクライマックスを存分に味わおう。

 この時期には準決勝で敗れた国のサポーターも数多く日本に残っているので、たとえ言葉は分からなくても彼らの辛辣で感情表現の豊かな観戦文化に接すれば、本場でビッグマッチを観戦する雰囲気を堪能できる。そのとき――。このW杯が世界3大スポーツイベントに数えられる理由が、きっと分かるはずである。


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