侍ジャパンの稲葉篤紀監督(48)が15日、東京ドームで行われた巨人―中日戦を視察した。巨人には代表候補が多い。坂本勇人(32)、菅野智之(31)、岡本和真(24)、中川皓太(27)らが1次ロースターに入っているとみられる。そんな中、稲葉監督が気に掛けている選手がいるという。

 まずはエース菅野だ。前回のWBCをダブルエースとして支えたソフトバンク・千賀が故障で五輪出場は絶望となった。菅野にかかる期待はより大きくなるが、こちらも開幕早々に「足の違和感」で離脱している。一軍復帰こそ果たしているが、状態が不安視されているのだ。

 だからだろう。稲葉監督は広島の2年目・森下について「ああいう整った選手はジャパンに必要だなと楽しみにしていた」と昨季の新人王右腕に注目。ここにきて新たな先発投手を探し始めているのも、千賀の離脱だけでなく、昨年のように菅野が完調ではないことも一因かもしれない。

ヤクルト村上に取って代わられるかも

 もうひとつの心配の種は、昨季本塁打、打点の2冠に輝いた4番・岡本の不振である。今季の打率は.172、8打点、本塁打はまだ1本。この日も見せ場なく3タコに終わった。巨人のコーチ時代に岡本の三塁の守備力を飛躍的に向上させた井端氏が日本代表の内野守備・走塁コーチを務めている縁もある。侍ジャパンの正三塁手はこれまで長くソフトバンク・松田が務めてきたが、昨季の活躍で岡本が最有力候補に躍り出たはずだった。さるNPB関係者がこう言う。

「確かに岡本が筆頭ですが、一塁も三塁もできるヤクルトの4番で21歳の村上が突き上げてきている。打率.315でこの日も一発を放つなど(7本塁打、17打点)セの2冠。岡本の不振があまりにも長引くようなら、村上に取って代わられる可能性も否定できません」

 五輪メンバーは前回のWBCより4人少ない24人。少数精鋭だけに予断を許さない状況だ。最終ロースターは5月下旬から6月初旬に提出する。代表でもエースと4番の可能性がある巨人の2人が、稲葉監督の胸をザワつかせている。