3月のセンバツを圧勝した大阪桐蔭は、地方大会7戦7本塁打、54得点と圧倒的な強さで勝ち上がった。今大会も「1強」と言われるぶっちぎりの優勝候補だ。

 初戦は第5日第1試合で旭川大高と対戦。比較的楽なブロックに入ったともっぱらだ。

 ただ、「油断はできませんよ」と高校野球雑誌「ホームラン」元編集長の戸田道男氏がこう指摘する。

「嫌なのは日程です。5日目の第1試合というのは、昨年夏の大会と全く同じ。同日の第3試合から2回戦に入るので、1回戦のほぼ最後に登場することになる。勝ち上がると大会終盤で過密日程になるため、最も引きたくないところでなのです。今は投手に球数制限があるので、1回戦から戦うなら、なるべく早く出たいし、どうせなら2回戦から登場したいと、上位を狙う強豪校は考える。昨年は大雨でコールドゲームとなった初戦の東海大菅生戦こそ辛くも勝利したものの、2回戦で近江に4−6で足をすくわれた。百戦練磨の西谷監督も不吉な日程と感じているかもしれません」

 強力打線だけでなく、大阪大会13イニングで防御率0.00の2年生左腕・前田を筆頭に、別所、川原ら投手陣も盤石で、失点はわずか1。ぶ厚い選手層で厳しい日程を蹴散らすか。はたまた、昨夏のように飲み込まれるか……。