16日に告示された衆院3補選(4月28日投開票)は20日、初めての週末を迎え、東京15区、島根1区、長崎3区に各党の党首クラスが応援に入り、候補者への支持を訴えた。

9人が乱立する東京15区補選では、立憲民主党の新人で元江東区議の酒井菜摘氏(37)の応援に、同党の枝野幸男前代表が入り、東京都江東区の門前仲町駅前などで街頭演説を行った。 枝野氏は、自身が2017年10月に同党を立ち上げた時に「まっとうな政治を取り戻す」と訴えたことを引き合いに「あの時のポスターには『まっとうな政治』というスローガンを掲げた。この江東区の補選では、まっとうな政治を取り戻し、草の根からボトムアップで政治を変えていくのに、酒井さんはぴったりの候補だ」とした上で、短期決戦に加え補選そのものへの関心の低さに言及。投票日の4月28日はすでにゴールデンウイークに入っていることにも触れ「そもそも選挙にすら気付いていない区民のみなさんもいらっしゃる。候補者を知っていただくこと以前の方が、たくさんいらっしゃることが現実で、まさにあなたの力が必要だ」と、危機感を口にしながら支持を訴えた。

また、同区で当選した自民党の議員が2人続けて「政治とカネ」の問題で辞職したことを念頭に「残念な議員が2代続いた江東区から、地に足の付いた本物の政治家を送り出すことができたら、日本の政治は大きく変わる」とも訴えた。

同補選には、NHKから国民を守る党の新人で弁護士の福永活也氏(43)、作家の乙武洋匡氏(48=国民民主党、都民ファーストの会推薦)、参政党の新人で看護師の吉川里奈氏(36)、無所属の元衆院議員、秋元司氏(52)、日本維新の会の新人で元会社員の金沢結衣氏(33=教育無償化を実現する会推薦)、つばさの党の新人で会社経営の根本良輔氏(29)、日本保守党の新人で大学客員教授の飯山陽氏(48)、無所属の前参院議員、須藤元気氏(46)も立候補している。