防衛副大臣を務めた自民党の宮沢博行衆院議員(49=比例東海ブロック)が、議員辞職する意向を固めたことが23日、複数の政界関係者への取材で分かった。

関係者によると、25日発売の週刊誌にスキャンダルが報じられるという。女性問題との見方があり、そのことが原因とみられるという。

宮沢氏はこの日午後、額賀福志郎衆院議長あてに辞職願を提出した。

宮沢氏は安倍派に所属。安倍派の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、昨年12月、派閥からキックバック分について政治資金収支報告書に記載しないように指示を受けていたことや、不記載について口止めされていることを、報道陣に暴露し話題になった。

自身の不記載分は2020年からの3年間で140万円とした上で「多くの(安倍派の)仲間も早く説明し潔白を証明したいと思っていると推測するが、(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』。これですよ」と、訴えた。

また、今年1月には党が設置した政治刷新本部の会合では、安倍派の自主解散を主張。「安倍派は解散すべきだ。私は派閥に残り、派閥を介錯(かいしゃく)するという覚悟を述べた」と会合後の取材に答えるなど、裏金問題で存在感を示していた。

宮沢氏は東大卒業後、静岡県磐田市議を経て2012年衆院選で初当選した。党国防部会長、防衛大臣政務官なども務めた。当選4回。