<阪神4−3ヤクルト>◇28日◇甲子園

神風が吹いた。阪神が接戦を制した。今季初の貯金5とし、首位もキープ。これで4カード連続の勝ち越しとなった。

7回だった。1点ビハインドで2死一、二塁。この回には1番近本光司外野手(29)が無死一塁から併殺打に倒れていた。悪い流れの中、4番大山悠輔内野手(29)が打ち上げた飛球は左中間の浅いフライ。これが右翼から左翼に吹く甲子園特有の「浜風」に押され、左翼サンタナの前に落ちた。ラッキーな2点適時打となり、逆転に成功。甲子園が沸いた。

打線をテコ入れし臨んだゲーム。主導権は握った。佐藤輝明内野手(25)が今季初のスタメン落ち。代わって糸原健斗内野手(31)が「6番三塁」で今季初めてスタメンで起用された。その糸原が2回に先制の中前適時打。自身3試合連続となる安打で応えてみせた。

先発才木浩人投手(25)は順調な立ち上がりだった。3回まで2安打無失点。ただ、1点リードの4回にサンタナの適時二塁打で同点に追いつかれると、5回には再びサンタナ、そして山田に連続適時打を浴び、2点を失った。今季最短となる5回で降板。7安打浴びながら3失点と大崩れこそしなかったが、逆転を許しマウンドを降りた。

打線は2点ビハインドの5回、中野拓夢内野手(27)が犠飛を放ち1点差に迫った。そして、7回の大山の一打につなげた。

2番で2イニング無失点の加治屋蓮投手(32)が2勝目を挙げた。