<ソフトバンク3−2西武>◇28日◇みずほペイペイドーム

西武が今季6度目のサヨナラ負けを喫し、延長戦での連敗が、2リーグ制後ワースト記録を更新する15連敗となった。

1回に先制されたが、3回に追いついた。7回2死から先発左腕の隅田知一郎投手(24)が、8番甲斐に左越えに同点本塁打を浴び勝ち越されたが、8回に5番佐藤龍正内野手(27)の右犠飛で再び追いついた。9回を終え2−2のまま、2試合連続の延長戦に入った。

延長10回2死一、三塁の好機では6番岸潤一郎外野手(27)が、二ゴロに倒れ無得点。11回には1死二、三塁のチャンスをつくるも、1番金子侑司外野手(34)、2番平沼翔太内野手(26)が連続空振り三振に抑えられ得点を奪えず。12回にも1死満塁の絶好機をつくったが、7番外崎修汰内野手(31)が、三ゴロ併殺打に倒れ、勝ち越すことはできなかった。

12回裏には中村祐太投手(28)、平井克典投手(32)、ジェフリー・ヤン投手(27)と継投。2死満塁のピンチで3番柳田を打席に迎え、カウント2−1と追い込んだが、ヤンの投じた4球目を古市尊捕手(21)が捕逸し三塁走者が生還。痛恨のミスによって、2試合連続のサヨナラ負けを喫した。

延長に入る前の終盤、9回2死一塁の場面では源田壮亮内野手(31)が二盗を仕掛けチャンスを広げるなど、揺さぶりもかけながら攻撃したが、あと1本が出なかった。松井稼頭央監督(48)は「(好機での1本に)そこはちょっと難しいよね。うーん」と考え込んだ。

これで延長戦は昨年6月15日巨人戦から15連敗。延長戦での連敗記録は1リーグ時代の40〜41年朝日の17連敗(4分け挟む)。50年の2リーグ制後では、15〜16年DeNAの13連敗(1分け挟む)がワースト記録だったが、27日のソフトバンク戦で延長サヨナラ負けを喫し、14連敗とワースト記録を更新していたばかりだった。

開幕から24試合を戦い、8勝16敗。延長戦は今季0勝7敗で、借金は今季最大の8となり、苦しい戦いが続いている。外崎は「勝てるように頑張ります」と口にし、帰りのバスに乗り込んだ。

▼西武が延長12回、捕手古市の捕逸でサヨナラ負け。サヨナラ捕逸は15年9月29日阪神戦の嶺井(DeNA)以来16度目(パ5度目、セ8度、1リーグ3度)で、西武の捕手では初めて。今季のサヨナラ負けは前日27日に次いで6度目で、4月に入ってから5度。月間5度のサヨナラ負けは17年8月広島以来で、西武では6度喫した01年8月以来23年ぶり。今年の西武はすべて延長でのサヨナラ負けだが、延長サヨナラ負けを月間5度はプロ野球史上初めてだ。

▼延長戦は昨年6月15日巨人戦から15連敗。前日に更新した2リーグ制後のワースト記録を伸ばし、プロ野球記録の17連敗(40〜41年朝日)が迫ってきた。