<DeNA5−4巨人>◇27日◇横浜スタジアム

巨人阿部慎之助監督(45)が、先発の井上温大投手に苦言を呈した。4回3失点で降板させた左腕に「自分で操れないボールを投げている。そこを切り替えられない。そういうのを試合中に、さっき話をした。操れないボールをずっと投げていてもね。そこを見切って違う球種でいったりとか、そこも勉強ですね」と指摘した。変化球の選択と割り切りの重要性を説いた。

チームは今季5度目のサヨナラ負けで貯金がなくなり、勝率5割に戻った。2点を追う8回に主砲・岡本和真内野手が4番で通算200号となる13号2ランで一時同点とした。指揮官は「いいきっかけにしてもらいたいし、和真が打てば点が入る。1人で背負うものは大きいですけど継続してやってほしいなと思います」とたたえた。

王貞治、長嶋茂雄をも抜く、球団の“4番最年少200号”に到達した岡本和本人は「そうなんすか。いやいや全然、そういう人たちに比べたらまだまだですけど、そういうのがあるのは初めて知りましたし、これからも打てるように頑張りたい」と驚きの表情だった。また伝統球団の4番の重圧については「それが当たり前でやっているので。それを全うできるように頑張りたい」と頼もしかった。

▽巨人井上(4回を2被弾含む5安打3失点)「安打はオッケーと思って投げてていた。長打は防げる部分はある。打たれたのは全部高め。もっと低めに集めていければよかった」