台湾プロ野球(CPBL)のドラフト会議が28日、行われ、昨季まで西武でプレーしていた呉念庭内野手(31)が台鋼ホークスにドラフト1位で指名された。

台湾出身の呉は中学卒業後、日本へ。岡山共生、第一工大でプレーし、15年ドラフト7位で西武入りし、そのまま8年間在籍。「ウーイング」応援など人気も高かった。昨季終了後に台湾でのプレーを夢見て、涙ながらに退団。その後は台湾の社会人野球チームでプレーを続けていた。

呉はドラフト1位指名を受けた後、日刊スポーツの取材に対し「ホッとしました。日本でのドラフトとはまた違った気持ちでした」と振り返った。今季から1軍参戦の台鋼には若い主力遊撃手がおり、呉は「守備は遊撃以外でのユーティリティーな感じになるかもしれません」と、7月の合流後の見通しを口にした。

台鋼には元日本ハムの王柏融や、元オリックスのモヤも所属している。「日本に近いスタイルの球団だと思います」と1位指名を喜ぶ。「あと10年は現役でプレーしたいです。西武ファンや日本の皆さんも、ぜひ台湾のお越しの際は見に来てほしいです」と心待ちにしていた。【金子真仁】