<DeNA6−4ヤクルト>◇2日◇横浜

DeNAドラフト5位の石田裕太郎投手(22)が、デビューから3連勝を飾った。

5回にヤクルト・オスナの2点適時打で失点したが、強力打線を相手に5回を5安打2失点。プロ初登板から3戦3勝で、18年京山に次いで2人目の球団タイ記録を達成した。「ちょっとうまくいきすぎてますけど、次も勝って、新記録を目指したいです」と目を輝かせた。

持ち味のストライク先行の投球で勝負した。打者22人と対戦し、初球ストライクは16人。そのうち13人に速球を投じた。力のある速球を軸に、要所では変化球を駆使。三浦監督から「飛びきりなんかすごいボールっていうよりも、しっかりカウントを作った中で、丁寧に、両サイドや低めを使いながら」と抜群の制球力を絶賛された。

日々の「壁当て」で、制球力とともにボールの強さも磨いた。中学までは主に内野手で、壁当てで捕球練習するのが日課だった。「強い球を投げた方が速い球が返ってくる。速い球を捕りたかったのでその習慣」とゴロ捕球の鍛錬がボールの強さのルーツ。壁には真ん中にラインが描かれ、そこに当てる練習で制球力も身に付いた。

DeNAファンだった子どもの頃から通った横浜スタジアム。この日は家族も観戦に訪れる中、特に大好きだった初のナイター登板で躍動した。スタンドから何度も見届け「鳥肌が立った」と話したお立ち台から「最高で〜す」と笑顔で声を張り上げ、大きな拍手を浴びた。