<広島1−2阪神>◇3日◇マツダスタジアム

阪神大竹耕大郎投手(29)が、早大の先輩岡田監督に記念星をプレゼントした。

7回自責0の1失点で5勝目。140キロ台の真っすぐに72キロのスローボールも交え、広島打線を手玉に取った。特に7回は3番上本からの中軸3人に全て緩い球から入る、いつも以上の大胆投球。鯉キラーぶりを存分に発揮し、これで広島戦は無傷の10戦8勝だ。

「今日は『ギア低め』というキャラ設定でした。もう1試合くらい投げられる。完投させたいと思わせる何かが僕には足りない。」。大竹ワールド全開の97球だったが余力も残し、満足はしていなかった。

6月29日に29歳になっての初登板。中堅の域に入っても進化に貪欲だ。ソフトバンク時代の先輩で、今も自主トレをともにする43歳の師匠和田がお手本。「40歳超えてMAX更新する人を見ているんで(笑い)。あの年齢でもあんなに伸びしろがある。僕も衰退するイメージは全くない」。

岡田監督は一昨年の現役ドラフトで指名し、花を咲かせてくれた恩人でもある。だが、ウイニングボールをうっかりもらってしまった。「やばいですかね? でも明日でしょ。更新の方が大事じゃないですか」と笑った。【柏原誠】

阪神島田(6番右翼で先発し、5回に一塁内野安打)「1本出て少しホッとした部分はあります。きれいなヒットではなかったけど、Hランプをつけられたのは良かったかな」

阪神桐敷(1点リードの8回2死一塁に登板。代打松山を空振り三振)「塁は空いていたので(ゾーンは)広く。長打で帰ってくることもあるので、そこを一番気をつけていました」