<ウエスタン・リーグ:阪神1−0中日>◇4日◇鳴尾浜

阪神は先発の茨木秀俊投手(20)が7回2安打無失点、5奪三振と快投した。2番手の西純矢投手(22)は降格後初登板で1回無失点、2奪三振。9回には3番手湯浅京己投手(24)が登板し、ゼロをつないだ。

打線はミエセス外野手(28)が4回に右前打、7回に左前打と、2試合連続のマルチ安打を放った。9回には2死から福島圭音外野手(22)が中前打、片山雄哉捕手(30)が左安打で一、二塁の好機をつくり、井坪陽生外野手(19)の遊ゴロに敵失が絡んで、サヨナラ勝ちした。

また、6月29日の2軍広島戦(鳴尾浜)で肘を痛め、途中交代した山田脩也内野手(18)がこの日、病院に向かった。和田豊監督(61)は「特に悪くなったとかそういうことじゃないんだけど。いっぺん診てもらって、それで安心したらいいんだよね」と説明した。

和田監督の一問一答は以下の通り

−あと1本出なかった

「あと1本というよりもチャンスも少ない中で、茨木はよく頑張った。いつも立ち上がりと、ランナー背負ってからというところが課題のピッチャーだけど、今日は見てても不安もなく、しっかり投げれてたし。内容としては、今シーズン一番いい内容で、そこで勝ちつけてやりたかったけど、責任回数はしっかり投げられたので今日は本当よかったです」

−2番手西純、先発調整の中、中継ぎで1回というのは間隔が空いたから

「いやいや、次の先発のためにというところで。金、土も試合がないから、ちょっと開くので、1イニング投げさしておこうと」

−その後の湯浅投手も真っすぐで押した

「本来の湯浅からしたら、まだまだなんだろうけど、それでもランナー背負ってからなんとかしのいでいく。そういうことで、状態を上げていく。ちょっとベンチで見てて、やっぱりボール先行するので、そこらへんがファームだから抑えられるけど、1軍でやっぱり(ボール)先行した時の絞られた時にどうかなっていう感じはまだする。真っすぐも一回良くなりかけたけど、今日の真っすぐはもう一つやな。もう一つやなというのは、悪いという意味じゃないんだけど、まだ湯浅らしいあのキレの良いスピンのかかったというところはもう一息やね」

−空振りするようなストレート

「やっぱり後ろにファウルが行くようなね。結局、どうしてもボール先行するから、少しガンを落としてストライク取り行くから、そういうところだろうね。ストライク先行すると、もっと腕振れるから湯浅らしいストレートが見れるんだと思うけど、ちょっとボール、ボールで入るから、そこらへんだね」

−ミエセスが2安打

「先週の名古屋のね、最後の日ぐらいから状態上がってきて。スライダー系を仕留めてるけどね。これであと真っすぐを仕留められるようになったら、もうほんとに本調子なるだろうから。今は抜けたスライダーとか、甘いスライダーをしっかり仕留めてるけど。やっぱり速い真っすぐを前に飛ばす、長打打てるようになってきたら、本物だと思うんで。こちらももう一息で。ただ、状態が上がりつつあるのは間違いない」

−山田がタクシーで病院へ

「今日ちょっと診てもらって、特に悪くなったとかそういうことじゃないんだけど。いっぺん診てもらってっていう、それで安心したらいいんだよね」

−検査結果次第では日曜日の練習試合にも

「そこまで無理はさせないかな。今のところはね。まだこの3日間、本隊とも外れとったしね。まあまあ、よっぽど明日明後日でがんと上がってきたら別だけど。今のところ出す予定はない」

−金、土は試合がない。どういう予定

「いや、やっぱりね、そういう試合のないカード期間っていうのは月1回しかないんでね。やっぱりその1カ月で起こったことの反省もあるし。もちろん良くするための反復練習もしないといけないし。ここの3日間というのは、練習試合も含めて非常に貴重な期間なんでね。これは大事に使いたいね」