「ロウキ!ロウキ!」“新クローザー”佐々木朗希に5万人大歓声「ゾーンで勝負」完璧救援で突破
日刊スポーツ10/2(木)19:00

ドジャース対レッズ 9回表レッズ1死、ラックスを三振に仕留め、雄たけびを上げる佐々木(撮影・菅敏)
<ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ:ドジャース8−4レッズ>◇第2戦◇1日(2日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)1日(日本時間2日)=斎藤庸裕、久保賢吾】ポストシーズン初登板のドジャース佐々木朗希投手(23)が、完璧リリーフで試合を締めくくった。レッズとのワイルドカードシリーズ第2戦、9回から5番手で登板。渡米後、最速となる101・4マイル(約163キロ)の直球とスプリットを軸に2三振を奪った。先発の山本由伸投手(27)は6回2/3を投げ、4安打2失点(自責点0)と力投。2連勝でシリーズ突破を決めた。敵地フィラデルフィアで4日(同5日)から始まる強豪フィリーズとの地区シリーズ第1戦は、大谷翔平投手(31)が先発する。
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スタジアムの熱気に押されるように、佐々木が全力で腕を振った。初球から100・7マイル(約162キロ)を計測。どよめきが消されるほどの大歓声が響いた。落差のあるスプリットで空振りを奪い、「ロウキ!ロウキ!」と鳴り響く「朗希コール」。2死から4番ヘイズに対し、2球目に渡米後最速となる101・4マイル(約163キロ)をマークした。直球は8球中、7球が100マイル超え。迫力満点のピッチングだった。
まるで守護神のように、自信に満ちあふれていた。試合後、地元放送局のインタビューで言った。「日本でもWBCでも似たような経験はしてきて、そこまでびびるみたいな感覚はなかった。レベルの高い戦いの中で、いい投球ができてよかった」。5万465人の熱狂的な声援が、アドレナリンを刺激した。左足を胸まで高く上げる独特のフォーム。歯を食いしばり、ダイナミックな投げっぷりで上位打線を圧倒した。
連日、救援陣が不安を抱える内容だった中で光をともした。この日も、先発の右腕シーハンをリリーフ起用したが、らしくない投球で降板した。今季、守護神を務めた左腕スコットを含め、登板過多の中継ぎ陣にも疲れが見え始めている。一方で、完璧な仕事を果たした佐々木。「点差があったので、ホームランを気にせず、どんどんストライクゾーンに投げ込むことだけ意識して、比較的思い切ってゾーンで勝負しました」と涼しげに振り返った。
5月中旬、右肩のインピンジメント症候群で離脱し、リハビリでは体を作り直した。失われていた球威と制球力を取り戻すため、腰に巻いたロープを後方から引っ張られながら、ダッシュやもも上げを行うスプリントトレーニングにも取り組んだ。ストレングス&コンディショニング担当のトラビス・スミスコーチによれば、狙いは地面からの「抵抗力」を強化すること。爆発的な力を生み出すにはまず、基盤となる下半身の安定感が不可欠だった。
先発した山本の好投から継投し、佐々木が締めて2連勝でシリーズを突破。フィリーズとの地区シリーズ初戦に先発する大谷へつないだ。「シーズンはチームの力になれなかった。これからポストシーズンがあるので、残りの試合をしっかり貢献できるように」と気を引き締めた佐々木。救世主、むしろ新クローザー誕生の雰囲気が漂ってきた。











