東大が最下位脱出へ始動“2トン打線”で旋風起こす

東大が最下位脱出へ始動“2トン打線”で旋風起こす

東京6大学リーグの東大が12日、東京・文京区の東大球場で始動した。日本の最高学府トップを行くが、今年で創部100周年となった野球部はリーグで唯一、優勝したことがない。今年のスローガン「旋風」の下、まずは最下位脱出へ向けて動きだした。

小雪が舞う寒さに負けなかった。練習開始前、辻居新平主将(3年=栄光学園)は勢いよく、今年のスローガン「旋風」をしたためた。「“赤門旋風”から取りました。去年1勝もできなかった。なかなか勝つことは難しい。予想を、いい意味で裏切りたい。東大が勝つことで6大が盛り上がる」と意図を明かした。

100年の歴史を誇るが、いまだ優勝はない。ただ、81年春は早大、慶大から勝ち点を挙げ優勝争いに加わった。「赤門旋風」と呼ばれた38年前の再現を狙う。

一足飛びに行かないことは分かっている。私学である他5大学と違い、国立で、しかも超難関。入学するだけでも難しい“ハンディ”を抱える。浜田一志監督(54)は「夢は優勝です。100周年ですから大きく語るべき!」と朗らかに言ったが、現実も見ている。「目標は最下位脱出。そのためには、4勝を目指さないと」と冷静だ。昨年は計21試合で0勝20敗1分け。まずは1つ勝つことから始めないといけない。

仕込みは課している。13年の就任時から体づくりを推進。「食事」を最優先に掲げてきた。年末年始のオフ期間も個々に体重アップを指令。「ベンチ入りメンバーが平均80キロなら、25人で2トン。体づくりは努力で到達可能」と“2トン打線”をもくろむ。具体的な目標値を示し、意識を明確にさせる。昨秋は計3本塁打と長打力はついてきた。「シーズン100安打」(昨秋62安打)「東大史上初の部員100人超え」(現在85人)も目指す。100周年と合わせた“トリプル100”が最下位脱出のカギだ。

ノックでは、今春開幕カードで対戦有力な法大のワッペンをつけた革手袋を着用。「法政の球を捕れ」。鍛錬から意識を植え付ける。今年こそ。東大の挑戦が始まった。

◆東大野球部 1919年(大8)創部。25年に早大、慶大、明大、法大、立大の東京5大学野球連盟に加盟し、東京6大学野球連盟が発足した。終戦後最初のリーグ戦となった46年春は2位。「赤門旋風」の81年春は4位だったが、シーズン6勝は東大史上最高記録。10年秋から15年春にかけて、連盟記録の94連敗。エース宮台(現日本ハム)を擁した17年秋は、15年ぶりに勝ち点を挙げた。


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