<都市対抗野球近畿地区第2次予選:ニチダイ7−5大阪ガス>◇第1代表決定トーナメント1回戦◇21日◇大阪シティ信用金庫スタジアム

 

昨秋、日本選手権で日本一に輝き、2年ぶり29回目の本大会出場を目指す大阪ガス(大阪市)は、本大会から10年遠ざかるニチダイ(京田辺市)に黒星を喫した。

戦いの場を第4代表トーナメントに移し、代表権獲得には最低でも3連勝が必須となる。

3点リードの8回1死満塁でマウンドに上がった新人の本間悠貴投手(22=天理大)は、相手の4番にファウルで7球粘られると、11球目の甘く浮いた直球を左翼スタンドに運ばれた。

痛恨のグランドスラム被弾。この1球が痛い失点となり、9回には一時同点に追いつくもタイブレーク突入後の延長10回に、本間は2失点。敗戦投手となった。

自身はこの日の登板を望んでマウンドへ向かったが「何にも考えられないです。申し訳ないです。球種を張られたら、打たれてしまうとわかった」。

峯岡格監督(49)は「ここで抑えてくれると思って起用しています。打者の粘りとストライクゾーンでの勝負のうえで、力勝負でいった結果。責められないです」と語った。

天理大時代は中継ぎ・先発を経験し、4年秋にはMVPと最優秀投手に輝いた。昨年、大学選手権で上がった東京ドームのマウンドへ舞い戻るべく、新人ながらフル回転を誓う。「次の試合、もし先発できたら切り替えて、引きずらず、1年目でも先発らしい投球を見せつけられたら」とリベンジを誓った。