<東都大学野球:国学院大3−1亜大>◇第3週最終日◇22日◇神宮

国学院大が亜大に粘り勝ちした。

1−1で迎えた8回。1番柳舘憲吾内野手(4年=日大三)の右越えソロ本塁打で勝ち越し。9回には、昨年のU18日本代表で活躍した緒方漣内野手(1年=横浜)の左越えソロ本塁打で突き放した。今季初勝ち点を挙げ、亜大、駒大と並んだ。負ければ最下位が決定していたが、踏みとどまった。

もう後がない−。ここからの戦いを、柳舘は「奇跡の3連勝」と誓い臨んだ。この日、そして24日の第4週の日大との未消化試合(日大1勝)で2連勝し、勝ち点2を挙げると最下位を逃れる。大一番に向け、鳥山泰孝監督(48)とミーティングを重ね、気持ちを高めた。「自分たちのやってきたことは間違いじゃない。勝っても負けても変わらない、と気持ちが固まりました」。疑心暗鬼を消し去り、自分を信じ、仲間を信じた。「もう崖っぷち。目の前の1球に対してどれだけ集中できるか。あらためて気づかされた」。心の整理ができた柳舘は、バットでチームの危機を救った。

負けられない戦いが続く。「負けたら終わりは変わらない。最後、やってやった! 粘ったな、と言われるくらい、割り切って突っ込んでいきたい」。その笑顔は、次戦へ向け、自信にあふれていた。