プロボクシングWBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(35=志成)が7月7日、東京・両国国技館でIBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)と王座統一戦に臨むと22日、発表された。昨年大みそかにホスベル・ペレス(ベネズエラ)以来となる2度目の防衛戦が待望の王座統一戦となった井岡は同日、都内のホテルでマルティネスと同席によるカード発表会見に臨んだ。井岡の主な一問一答は次の通り。なお試合はABEMAで生中継される。

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−マルティネスの印象

井岡 今、初めてマルティネス選手と対面した。今、思う印象というのはない。日本まで来てくれたこと、また会見に呼んでくれたことを感謝している。

−統一戦後の展望は

井岡 今はこの試合に全力を注ぎ、まずIBFのベルトを取ることだけを考えている。

−マルティネスのボクサーとしての印象は

井岡 スタイルはファイター。距離は近く打ち合える。接近戦が強い印象がある。

−これまでIBFベルトの獲得はない

井岡 自分の中でもIBFのタイトル戦で負けを喫している。世界主要4団体で唯一持っていないベルト。IBFのベルトも1ボクサーとしては取りたい気持ちが強い。

−5階級制覇は

井岡 スーパーフライ級には(WBC王者フアン・フランシスコ)エストラーダ(メキシコ)選手もいる。マルティネス選手との対戦が発表できて満足しているし、試合に集中している。5階級のことはまだ先のこと。この階級で戦いたい相手と対戦できてからのこと。そこまでの発言はできないし、強く思うことはない。

−統一戦への思い

井岡 統一戦は特別な試合。できることに感謝している。前回(22年大みそかフランコ戦)はドローで統一できなかったので、今回は勝ってベルト2本を取りたいと思う。

−どんな試合にしたい

井岡 彼の距離で打ち勝たないと止めることができない。彼の得意とする距離で打ち勝って、その中で最終的にはKOができたらいいなと思う。

−前回はKO劇をみせた。今回はどんな試合に

井岡 積極的に攻める姿勢、前回は試合に向けてやってきたことがパフォーマンスとして出せた、パフォーマンスにつなげることができて自信にもなったし、結果も残すことができた。引き続き、この試合でも、積極的に攻めたい。

−希望したエストラーダではなく、先にマルティネスとの統一戦になった

井岡 この試合でマルチネス選手と戦う選択肢は、常に世界王者という立場である以上は自分の選択肢にあった。エストラーダ選手が優先する交渉の中で、その交渉が厳しいとなった時、次の選択肢としてマルチネス選手と戦いたかった。統一戦は個々の団体に承認していただかないといけない。指名試合、選手のタイミングだったり、いろいろな要素が絡み合って実現するもの。僕の長いキャリアで統一戦は数少ない試合でもあるし、それだけ簡単な試合ではない。自分のキャリアの中も統一戦できるのは、自分の中で特別。すごく相手にもリスペクトしているし、感謝している。両陣営、両団体に感謝している。

−スーパーフライ級で4団体統一したいか

井岡 まずは1戦1戦。この試合に勝利し、その先に何が待っているか分からない。自分はベルトに興味あるのではなく選手に興味がある。誰と戦いたいか。ベルト2本を取って、エストラーダ選手と3団体統一戦できたらといいなと思うが、指名試合もある。そういった目の前のことをクリアし、この試合が実現できたように次の試合も実現できると思う。

−意気込み

井岡 7月7日、見ている人達が熱くなれるような試合して、WBA、IBFのベルト統一する姿をみせたいと思う。