プロボクシングWBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(35=志成)が7日、東京・両国国技館でIBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)との王座統一戦に臨む。同興行をライブ配信するABEMAボクシング公式ユーチューブチャンネルが更新され、元世界王者4人が井岡−マルティネス戦を試合展開を予想した。元WBC世界バンタム級王者薬師寺保栄氏(55)、元WBA世界ミドル級王者竹原慎二氏(52)、元世界2階級制覇王者畑山隆則氏(48)、元WBC世界フライ級王者内藤大助氏(49)がオンラインで集結し、それぞれの視点で持論を展開した。

IBF王者マルティネスについて、薬師寺氏は「すごくバランスの良い選手ですね。攻撃力もいい、ディフェンスもいいし、ガードも高い。総合力あるよね」などと高い評価。畑山氏も「サウスポーとあれだけうまかったし、右の方が絶対、やりやすいでしょうし。パンチのある選手はこわい」と解説した。竹原氏も「突進力あるし。ステップインが早くて強い。あの突進力を止められるのかな…」と警戒した。

一方、井岡の強さについて、内藤氏は「彼は欲を出さない。とにかくマイペース。常に同じペース、リズムで戦う。欲をもたないところが彼の強さ」と分析し、続いて畑山氏は「負けないボクシングに突出している。(井岡は)ガードを固めて頭をつけて打ち合うのがうまい」と付け加えた。

試合展開について、薬師寺氏は「1ラウンドからマルティネスが出てくる。それに対応する井岡がカウンターを当てていく。中盤から後半、KOがあるとしたら8〜10ラウンドにあるかな。井岡有利、判定で井岡かな」と予測。序盤をキーポイントに挙げた竹原氏は「3ラウンドまでに流れが決まる。井岡君がマルティネスの攻撃を攻略して止められるか。後半は井岡君が強いと思うので。井岡君が若干、上回るかな」と口にした。

畑山氏は「結論から言うと私も井岡選手の判定勝ち。キャリアの差、経験の差は圧倒的に上回っている。そこらへんを駆使して井岡選手の判定勝ちかな。パンチある選手はこわいですけど」と井岡有利と強調。内藤氏も「僕もみんなが思う展開になると思う。ある程度、想像する展開になるのでは。井岡の判定勝利。でも、もしKOがあるならマルティネス」と分析していた。