<大相撲夏場所>◇11日目◇22日◇東京・両国国技館

西幕下筆頭の嘉陽(24=二所ノ関)が、また1歩、新十両昇進に前進した。東幕下3枚目の木竜皇との1敗対決を快勝。立ち合いから一方的に押し出し、土俵下まで吹っ飛ばした。取組前にすでに勝ち越しを決めていたが、これで5勝1敗。十両から陥落する力士の有無など、周囲の成績にもよるが、来場所の新十両昇進は濃厚となった。

取組後は「前に出て勝ちたかったので、それができてよかった」と、晴れやかな表情で話した。木竜皇には今年に入って、先場所まで2連敗していた。意識する相手だっただけに「自分の相撲で勝ててよかった」と、一段と喜びは大きかった。残る一番に向けて「いつも通り取りたい」と、満面の笑みを見せながら話していた。