<WEリーグカップ1次リーグ・第4節:新潟0−0大宮>◇17日◇デンカS

アルビレックス新潟レディースは大宮アルディージャVENTUSと0−0で引き分けた。前後半とも立ち上がりは相手にゲームを支配され、終盤に押し返す展開。前半43分のFW道上彩花(29)のスライディングシュートはGKに阻止され、同ロスタイムにMF川澄奈穂美(37)が放った右足シュートもGKにはじかれる。後半もロスタイムにFKとCKで相手ゴールを脅かすが、得点に結びつかなかった。「複数失点が続いていたから無失点で抑えたことは良かった」と話した橋川和晃監督(52)は、「得点のところは改善しなければならない」と言った。

逆境での試合だった。前節から先発を5人入れ替えて試合に臨むことを強いられた。チーム内に新型コロナウイルス感染者が出て、ベストな布陣を組めなかった。サブメンバーも1人少ない6人で、うちGK登録が2人だ。しかし明るい兆しもあった。8月末に、なでしこリーグ2部山梨から新加入のDF加村ななみ(22)が先発でWEリーグデビュー。「こんなに早くチャンスがくるとは思わなかった。運だと思っている」と前向きにプレーした。橋川監督も「いろいろな選手がスタートになったが、堂々とプレーしてくれた。チームの底上げに役立った」とプラス思考だった。最終節10月1日、アウェーでINAC神戸レオネッサと対戦する。【涌井幹雄】