パリオリンピック(五輪)に挑むサッカー女子日本代表なでしこジャパンが8日、壮行試合ガーナ戦(13日、金沢ゴーゴーカレースタジアム)に向けた合宿を千葉市内でスタートした。

能登半島地震の復興支援を兼ねた一戦。金沢市出身で元日に実家で被災したDF北川ひかる(27)は「パワーを届けられるように、勝って思いを届けられたら」と決意した。

中学、高校はJFAアカデミー福島で過ごし、11年の東日本大震災は福島の寮で被災。なでしこの女子W杯ドイツ大会優勝が何よりの励みになった。五輪代表に選ばれた今、「今度は自分がそれをやる立場」と責務を自負する。

今年1月の地震から1カ月後、父の建物調査の仕事を手伝うため能登を訪れた。「本当に悲惨で。家も崩れて(危険と判断された)赤い札も見ました。断水は終わっても、復興は進んでいない」と話す。時が経つにつれ、人の記憶は薄らぐ。だからこそ「自分自身を含めて発信してやれることはやりたい」。WEリーグを終え、自主トレーニングと並行し積極的に取材も受けた。被災地からパリへ。「五輪でも左サイドを活性化できるようにやりたい。金沢のスタジアムも(観客で)埋まってもらいたいし、見て何か感じてもらいたい」。地元に希望の光を照らす戦いを続ける。【岩田千代巳】