金井大旺、東京五輪へ「百かゼロ」走り方変えて飛躍

金井大旺、東京五輪へ「百かゼロ」走り方変えて飛躍

陸上男子110メートル障害で函館市出身の金井大旺(23)が新天地でも飛躍を誓う。11日、ミズノへの移籍が発表された。社会人1年目の昨季は「百かゼロ」の思いで抜本的に走りを変え、日本選手権で13秒36の日本新をマークし初優勝。アジア大会出場を果たすなど飛躍のシーズンだった。今季はさらなる成長を遂げて、20年東京オリンピック(五輪)への階段を上がる。

昨年6月の日本選手権110メートル障害。金井は14年間破られなかった従来の記録を、0秒03更新し初優勝を果たした。

金井 日本選手権で勝って、アジア大会に出場するのは最低限の目標だった。そこをクリアできたのは良かった。

函館南本通小3年で競技を始めた生粋のハードラーは、競技人生の集大成を20年東京五輪と位置づける。歯科医師を目指すもう1つの夢の実現のためにも、“最初で最後”の五輪に向けて後悔はしたくない。昨季は五輪出場に向け抜本的に走りを変えた。

金井 (17年の)日本選手権で5位と惨敗して、このままでは五輪どころではないという危機感を持った。いろいろと吸収できるモノは全て挑戦して自分を変えようとした。「100かゼロ」か。それぐらいの覚悟で挑戦した。それぐらいやらないと届かない位置だった。

月に数回だったウエートトレーニングを週2、3回に増やし、負荷に耐えられる体を作った。走りの技術でも、ムダのあった足の軌道などを修正。手動計測だが100メートルのタイムも0秒2ほど縮め、10秒1を計測した。

金井 (昨年)3月の沖縄合宿でハードルを走った後のスプリントの1本が相当しっくりきた。全然力を使っていないのに、速さは出ている。この練習は間違っていないと確信できた。

ただし、日本記録の更新も目標への通過点でしかない。アジア大会で7位と振るわなかったことも、反省点として残る。

金井 調子の波はできるだけつくらないようにしないといけない。やりきったというよりはまだやらないといけないことが増えた。体作りが完璧ではない。(走りに)ぶれがある。やり残していることはあるのでベースアップしていきたい。

理想の走りまでは、まだ「60〜70%」。さらなる筋力強化が必要だと考えている。今季は例年国内だった春合宿を海外で行う予定。

金井 目標は東京五輪でファイナリスト。今の状態では届かない。最低でも13秒1、2台が必要。正直まだイメージはできていないけど、この過程でやっていけば見えてくるなというものはある。感覚をつかめば伸びる。行けなくはない。【浅水友輝】

◆金井大旺(かない・たいおう)1995年(平7)9月28日、函館市生まれ。函館南本通小3年で陸上を始め、6年の全国小学80メートル障害2位(12秒09は当時の道小学生記録)。函館本通中3年の全道中学110メートル障害で14秒37の道中学記録、函館ラサール2年の日本ユース2位。法大3年の日本選手権3位、4年のユニバーシアード4位。大学4年時は喫茶店、家庭教師、コンビニエンスストアのアルバイトを掛け持ち。家族は両親と姉妹。179センチ、72キロ。


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