12人のパリ五輪代表に向けたサバイバルが本格的に始まった。

バスケットボール男子日本代表合宿が11日、都内で公開され、昨夏のW杯代表の富永啓生(ネブラスカ大)や河村勇輝(B1横浜BC)ら20人が参加した。

ふるい落としはすでに始まっていた。3日に発表された24人から、川島悠翔(NBAグローバルアカデミー)ら4人がカットされた。次は強化試合のオーストラリア戦(22、23日、札幌市)が控える。トム・ホーバス監督(57)は「札幌には16人ぐらい連れていきたい。ここから競争が激しくなる」と、今合宿からさらに4人減らす方針を示した。

世界ランキング26位の日本に対し、オーストラリアは同5位の強敵。昨夏の沖縄W杯1次リーグでは20点差で敗れた。指揮官は「当たり前だけど、勝ちたい。日本バスケは強くなっている。自信はある」と強調。勝ちを狙いつつ、選手も選考していく。

ホーバス監督は「札幌(の強化試合)が終わってからNBA組が入る」と明かした。具体名は挙げなかったものの、渡辺雄太や、パリ五輪出場検討中の八村塁の合流は、7月上旬の韓国戦(有明アリーナ)へ向けた合宿からとなりそうだ。五輪代表は12人。目標の五輪8強に向け、チーム内の競争は激化していく。【奥岡幹浩】