陸上女子やり投げで昨夏の世界選手権金メダルの北口榛花(26)が4日、都内で所属先のJALの壮行会に出席した。

全国の社員から応援メッセージを受け、内定済みのパリオリンピック(五輪)へ「頑張る力になる。金が一番いいのは分かっている。(声援が)力になっていると、自分の投てきで示したい」と気を引き締めた。

この日はJALアスリートの同期社員でもあるフェンシング男子の加納虹輝も同席。22年から冠大会「加納虹輝杯」を開催していることを受け「いつか『北口榛花杯』ができたら。やり投げだけの試合があってもいいけど、もっと幅広くやりたい。いつかできたらいいな」と笑みを弾けさせた。

さらに男子110メートル障害(ハードル)パリ五輪代表でJALアスリート社員の村竹ラシッドが「全員かかってこい!」と気合十分に意気込んだことを伝え聞くと、「私の場合は(相手が)勝手にかかってきている」と笑顔。「受けて立つという立場ではない。全選手で良い試合にしていきたい」と、北口らしい言葉でハイレベルな争いを待ちわびた。

今後は拠点とするチェコへ帰国し、欧州で世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)に2試合出場予定。今季ベストは64メートル28となっており「この2試合で65メートル付近まで投げられたら」と思い描いた。