信頼の力得た磐城高ラグビー部 プリファード岡野原氏

自動車やロボット、医療など、多岐にわたる分野で技術力を発揮している人工知能(AI)開発のプリファードネットワークス(PFN、東京・千代田)。創業メンバーの1人で副社長の岡野原大輔氏(37)は、地元の名門、福島県立磐城高校(いわき市)でラグビーに打ち込んだ。ここで身につけた、お互いの信頼の上に構築するチームワークの力は、大学の同級生らと立ち上げたPFNでも存分に生かされている。

高校生活の中心は、部活のラグビー。練習に明け暮れた。

高校入学直前の中3の冬、テレビで大学ラグビーの試合を見て面白そうだと思ったのが入部のきっかけです。特に、明治大学の田中(澄憲)主将(現・明大ラグビー部監督)が印象に残っています。中学時代にやっていた陸上の短距離は個人競技だったので、チーム競技もやってみたかったというのもありました。野球やサッカーと違い、ラグビーは高校から始める人がほとんどなので入りやすかったですし。

ポジションは、当時足が速かったので、パスをもらってトライしたり、相手がキックしたボールを処理したりするウイングです。逆に言うと、あんまり他が上手じゃなくても何とかなる(笑)。練習はかなりきつくて、最初は十数人いたのが、夏合宿のころには5人に減っていました。自分自身は難しいルールなどをどんどん覚えていく過程がおもしろくて、きつい練習でも続けられました。

一番大変だったのは、1年生の夏合宿の直前、肉離れを起こしたときです。肉離れは結局3回ぐらいやったんですけど、このときは2カ月ぐらい練習できず辛かったですね。水くみとか、手伝いをするだけで、練習したくてもできない。2カ月も棒に振るなんて、と悩みました。でも、後から振り返ってみると、これが一番いい経験だったかもしれない。その後、調子がいいときこそ大事に思ってしっかり練習しなきゃいけない、と身に染みて感じましたから。ケガがあったからこそ、これをバネに練習や試合に身が入ったというのはあると思います。おかげで2年生からはけっこううまくプレーできるようになりました。

チームプレーの難しさは、コミュニケーションをどうやってとるか、ということです。サッカーなどもそうだと思いますが、意識をどう合わせるかがすごく大切で、例えば「こっちに敵が1人多いぞ」とか、「あっちが危ないぞ」とか、周りの状況を見つつ自分の状況を常に伝えないといけない。


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