仕事、子育て、夫婦関係……どれも「失敗したくない」ですよね。でも、キャリアに傷がついたら取り返せない? 親は完璧な見本でなければならない? いえいえ、きっとそんなことはないはず。親だって社会人だって人間だもの、失敗してもいいじゃない! この記事では、活躍する人たちの失敗談などに学びながら、失敗との向き合い方や、自分らしい乗り越え方についてのヒントをお届けします。

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■失敗から何を学び、人生にどう生かすか

「仕事ではミスを減らし、生産性を上げて効率的に働こう」「時間がなくても子どもには笑顔で、自己肯定感を損なわないように子育てしよう」……。親として社会人として、日々努力している世代。本当にお疲れさまです。けれど、人生好調なときばかりではないですよね。「頑張っているのに、どうしてうまくいかないの?」「努力しているのに、こんなところに落とし穴が?」。仕事や子育て、夫婦関係などにおいて、思わぬ展開にがくぜんとした経験を、誰しもが持っているのではないでしょうか。

失敗したら親として情けない? 社会人として失格? ――いいえ、きっとそんなことありません。人間だもの、誰でも失敗はあるはず。大事なのは、そこから何を学び、人生にどう生かすかという視点ではないでしょうか。

今回日経xwomanでは、働くママ・パパたちの、仕事、子育て、夫婦関係における「失敗エピソード」を募集しました。そこから見えてきたのは、仕事と子育ての両立の大変さに悩み、キャリアの壁に直面し、夫婦関係に悩みながらも、日々前向きに生きるママ・パパたちの姿。何を「失敗」と捉えるかは人それぞれですが、どんなピンチを経験し、どのように乗り越えたのでしょうか。

■子どもに振り回され、理想通りに働けない

読者から集まった「失敗エピソード」の中で最も多かったのが、「仕事と家事育児の両立が、理想通りにいかなかった」という声でした。子育てをしていると、子どもの体調不良などの突発的な出来事は起こるもの。仕事に遅刻したり、大事な会議に参加できなかったりと、社会人として「失敗」と言われるようなことも経験し、それでも前を向いて生きている姿が見えてきました。

■息子のイヤイヤ対応で1時間の遅刻
保育園が大好きで、慣らし保育の頃から一度も泣くことなく楽しく登園していた息子。しかし2歳をすぎたあたりから自我が出始め、先日ついに、私が会社に遅刻するレベルのイヤイヤが発動しました。朝食もほぼ食べず、「保育園にはいかない。恐竜で遊ぶ」とごねられてお手上げ状態でした。

通常であれば、私の出社に間に合うように多少強引にでも連れて行くのですが、その日は激しく泣いたため遅刻を覚悟。会社に連絡し、30分程度、息子の言う通りにして過ごしました。すると少しずつ落ち着いてきて、「保育園でみんな待ってるよ?」と言うと切り替えて支度を始めました。


結局、会社には1時間程度の遅刻で出社となりました。あのまま強引に連れて行っていたらもっと泣いて大変になっていたかもしれません。遅刻を覚悟して息子に寄り添ったことで、息子も比較的短時間で気持ちの切り替えができたのだと思います。(ハピネット広報 大嶋ゆきみさん/2歳のママ)■育休明けに希望の仕事に立候補したが…
2人目の育休復帰後に自身の希望により、初挑戦の自社マーケティング・イベント業務を担当することに。複数のクライアント企業に登壇いただくイベント企画の担当になりました。しかし、顔合わせを兼ねた初回の企画ミーティング当日、子ども2人の発熱により出社できず……。やむなくリモートで参加しましたが、子どもがギャン泣きでミュートにせざるを得ず、回線も不調でほぼ参加できませんでした(涙)。


復帰後は保育園からの呼び出しが多く、自分もブランク明け、しかも異動直後で業務知識が浅いために、今振り返れば大変な案件でした。上司および一緒にイベント企画・登壇をしてくれた現場社員の方には本当に感謝しています。(メンバーズ EMC推進室 マーケティング&コミュニケーショングループ グループ長 近藤菜保子さん/5歳と3歳のママ)

妊娠・出産を機に仕事のペースを落としたことで、本当にやりたいことが見えなくなったり、希望の仕事に戻れなくなったりする、いわゆるマミートラックに乗ってしまったという人もいました。

■マミートラックから抜け出せない
子育てを理由に昇進を断り、結局マミートラックに乗ってしまった。 子育ては順調なので、それで自分を納得させているが、二兎(にと)を追ってもよかったと後悔もある。(教育/専門職/小5と中1以上のママ)

出産後も正社員のまま仕事を続けることを諦めない、という強い気持ちを持てなかった。結果、契約社員、派遣、パートなど非正規で働き、苦労している。(会計/総務人事/中1以上のママ)

キャリア形成期の半ばで出産し、いまだに管理職には就いていないため、社内から「負け組」とみなされているように感じる。(独立行政法人/企画・調査・マーケティング/年長のママ)