高島屋の自社企画オーダースーツブランド「タカシマヤ スタイルオーダー サロン」が好調だ。縮小し続けるスーツ市場で、反攻の一手として百貨店としては手ごろな価格と商品の豊富さが若年層に支持されてきた。自宅での洗濯に対応した新商品を投入するなど時代のニーズに合った進化を遂げている。

■有名ブランドの生地400種類からオーダースーツ

3月に発売した洗えるスーツ(左)と開発を担った久曽神次長

スタイルオーダー サロンは2017年秋に高島屋大阪店(大阪市)で初の売り場を開いた。以来、新宿店(東京・渋谷)や京都店(京都市)などを含めた同社の大型5店全てに展開する。立ち上げ当初から関わるMD本部のバイヤー、久曽神健次長は「サイズがしっかりあった自分だけの一着。なおかつ価格も安い」とコンセプトを語る。

スーツはイタリアのクラシコ型や英国型など4つの基本スタイルから選ぶ。日本やイタリア、イギリスなど有名ブランドの生地を約400種類用意し、好みの素材や柄を選んで採寸しサイズを調整する。

一方で「スーツとして完成された部分のデザインはいじらない」(久曽神氏)のもこだわりだ。着丈や袖丈、身幅などのサイズは調整できるが、一番上のボタンの位置や襟幅などスーツの「顔」は既製通りとする。スーツが与える印象を崩さないためだ。価格は5万3900円から。高島屋で扱う既存ブランドのスーツが安くても6万円台からが多い中、値ごろ感が際立つ。