図1 パソコンやスマホを必要とせず、本体のみ(スタンドアローン)で動作するVRゴーグル。「オキュラスクエスト」シリーズの第2世代モデルとして発売。前モデルから性能が向上、小型化が図られた。手軽にVR映像を視聴したりVRゲームをプレーしたりできる「Oculus Quest 2(オキュラスクエスト 2)」(フェイスブック)
●ディスプレー:液晶 ●解像度:片目1832×1920ドット ●トラッキング:6DoF(6軸自由度) ●IPD 調整:3段階 ●SoC:Qualcomm Snapdragon XR2 ●メモリー:6GB ●ストレージ:64GB /256GB ●バッテリー駆動時間:2〜3時間 ●サイズ:幅191.5×奥行き102×高さ142.5ミリ ●重さ:503グラム ●実売価格 3万7000円前後(64GB) 4万9000円前後(256GB)
フェイスブック製VRゴーグルの最新版が「オキュラスクエスト2」だ(図1)。パソコンやスマホを使わずに単独で動作するモデルで、これ1台で本格的なVRゲームや高精細なVR映像を楽しめる[注]。
前モデルからプロセッサー(SoC=システム・オン・チップ)やメモリーなどの性能が強化され、ディスプレーの解像度も向上。新たに256ギガの大容量ストレージモデルも用意する。軽量化も図られ、顔に長時間装着しても疲れにくくなった。

本体前面の4つのカメラを利用して空間を認識することで、頭の動きだけでなく、身体の空間内での移動も検知(図2)。これにより、頭の動きに合わせて視点が切り替わるのはもちろん、仮想空間内で歩いたり座ったりするといった動作も可能になる。本体にはカメラのほかに、充電などで利用するUSBタイプC端子やイヤホン端子も装備する(図3)。


電源を入れると360度の仮想空間内にメニューが表示され、付属のコントローラーで操作する(図4)。公式ストアにはゲームなどの多彩なコンテンツが用意されており、無料の「ユーチューブVR」アプリなら手軽にVR映像を楽しめる(図5)。

コントローラーは2つ付属するが、同時に使うのは主にゲームをプレーするときだ。両手を使った複雑な操作が可能となる(図6)。VR映像の視聴などは、片方のコントローラーだけで操作できる。

[注]利用するにはフェイスブックアカウントでのログインが必要
(ライター 石坂勇三)
[日経PC21 2021年2月号掲載記事を再構成]