起動しないパソコンの復旧作業は大工事になる(写真はイメージ=PIXTA)

ある日突然「パソコンがまったく起動しない」という事態に陥ったら、一度冷静になって現在のパソコンの状態を把握しよう。例えば、電源ボタンを押しても無反応で画面や各種LEDも点灯せず、ファンの回転や動作音もしない状況であれば、パソコンが壊れている可能性が高い。いわばハード的な障害だ。電源ケーブルやバッテリーの残量などを確認し、それでも無反応であればメーカーにパソコンの修理を依頼する。

これに対して、ソフト的な障害もある。例えば、電源ボタンを入れて、パソコンの起動画面は表示されたものの、ウィンドウズ10の起動画面が表示されない、あるいは表示されてもその後のサインイン画面やデスクトップ画面にたどり着かないといったケースだ。その場合は、ウィンドウズ10の起動に必要なファイルが何らかの原因で壊れ、起動できなくなった可能性が高い。

そのような症状の場合、ウィンドウズ10の回復環境の「詳細オプション」から復旧を試す手がある(図1)。本来、これらの修復機能は正常動作時には試さないのが無難だ。あくまで起動できないときの非常手段と考えたい。

図1 回復環境は、ウィンドウズ10が起動しない状態に陥ったときに、各種修復機能を実行するための機能だ。その「詳細オプション」から各種修復機能を実行できる。回復環境は自動修復で直らなかった場合や、回復ドライブや新規インストールUSBメモリーからも起動できる

回復環境の詳細オプションは図2の表のような各種修復機能を持つ。最初は「スタートアップ修復」を試し、「コマンドプロンプト」の修復機能を試す。それで直らなければ「更新プログラムのアンインストール」や「システムの復元」などを試す。これらの機能では、個人用ファイルは残るものの、一部のアプリが消えることもある。

図2 回復環境では上記の各種修復機能を実行できる。起動しないときは「スタートアップ修復」や「コマンドプロンプト」「更新プログラムのアンインストール」を実行し状況が変わるか試す。それでも起動しない場合は、「システムの復元」や「このPCを初期状態に戻す」で正常時に戻す

回復環境の詳細オプションの修復機能をひと通り試しても修復できなければ、リカバリーや新規インストール、バックアップイメージからの復元などOS(基本ソフト)の入れ替えを検討する。ただし、これらはアプリはもちろん、個人用ファイルも状況によっては削除される。