差し入れの誕生日ケーキに笑顔の下野由貴

 5月12日の14枚目シングル「君とどこかへ行きたい」発売に向け、「つばめ」と「みずほ」の「W選抜」で動くHKT48。活動拠点の「西日本シティ銀行 HKT48劇場」では、ファンがメンバーの誕生日を祝う「生誕祭」や、16人出演の正規チーム公演が順次再開されている。1期生・森保まどかの卒業コンサートを5月29日に控える中、小川紗奈が巣立った5期研究生から、上島楓と水上凜巳花がチームHへ、石橋颯と竹本くるみがチームKへ昇格した。新たな取り組みの始まりと、別れの切なさが交錯した3月を下野由貴(23)、秋吉優花(20)、今村麻莉愛(17)、武田智加(18)が振り返る。 (古川泰裕)※取材は4月2日

 秋吉&今村&武田「♬ハッピーバースデー由貴ちゃーん」

 秋吉「すごい! (差し入れの誕生日ケーキが)桜だ!」

 今村「本当だ! 桜だ!」

 −本日の差し入れは糖分多めです。

 下野「あー、そういうの大好きです」

 (しばらく撮影タイム)

 −あらためて、下野さんお誕生日おめでとうございます。

 下野「ありがとうございまーす。23歳です」

 −まだまだ全然若い。

 下野「全然若いっす。実は」

 秋吉「今年の抱負は何ですか?」

 下野「今年の抱負? なんか…楽しくいきたいよね(キリッ)」

 秋吉「おー」

 今村「かっこいい(笑)」

 秋吉「一番大事」

 下野「目標とか、聞かれると難しくない?」

 −誕生日を迎えた瞬間は何をしていたの?

 下野「(アニメの)『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の最終話を見始めようとしていました」

 武田「しっかりアニメを見てる(笑)」

 今村「いいところやな、多分」

 下野「昨日、1日だけで1話から13話まで全話、見終わったんですよ」

 武田「強い、強すぎる(笑)」

 下野「その最終話を見ようとしていた時ぐらいです」

 武田「『あ、越えた』っていうやつね」

 下野「号泣しながら(誕生日を)迎えています(笑)」

 今村「感動するから」

 下野「昨日、全部水分を抜いたくらい、めっちゃ泣いた」

 −よく一気に見ることができたね。

 今村「でも、まりあも1日で10話くらい見ました」

 下野「5時間くらいっしょ? 全然見られる」

 秋吉「何系ですか?」

 下野「なんかね、泣けるよね」

 今村「感動する感じ」

 下野「めっちゃ感動する系。きれい」

 今村「人の心を取り戻していく、みたいな感じ」

 秋吉「おもろそ」

差し入れの誕生日ケーキに笑顔の下野由貴​​​​​​

DMMが「推しカメラ」状態でめっちゃ緊張

 −劇場公演でも生誕祭が再開。一発目は武田さんだった。

 今村「そうか、もかちゃんからか」

 武田「そうでした」

 −新型コロナウイルス禍で武田さんの生誕祭から開催できなくなったので、武田さんから再開した。

 武田「そうです、そうです」

 下野「(開催の)告知、急だったよね」

 武田「1週間前に言われて『うん?』って。間に合わないよ?って」

 今村「ファンの人も、びっくりしただろうね」

 武田「まじ?って。1週間前だから飛行機も高いし、ホテルも埋まっていただろうし」

 今村「確かに」

 武田「大変だっただろうなって思ったけど、すごいフラワースタンドとか、めちゃめちゃ作ってくれて」

 下野「豪華だったね」

 武田「感謝でしたね、すごく。久しぶりでした。あの感覚」

 今村「緊張しそう」

 武田「めっちゃ緊張した、変に。変な緊張」

 下野「(取材後に自身の生誕祭を控えて)わ、やだなー」

 今村「しかも、あれですよね、DMM(劇場公演の動画配信)だって『推しカメラ』みたいな感じですもんね」

 武田「そう! えぐかった。もう、ずっと映っていますよ」

 下野「うわ、やめてぇ」

 武田「赤ランプで(自分が映されているか)分かるじゃないですか。ずっとカメラがこっちを向いているんですよ」

 下野「やば…」

 武田「すごかった。本当にずっと映っている。それこそ『博多なないろ』公演だから、あんまり映らない曲もあるじゃないですか。そういう曲でも、ずっと映るから緊張」

 今村「でも『なないろ』で生誕祭ができるのも、けっこう珍しいよね。もう終わっちゃうから」

 武田「そう。3人だけですよ。由貴ちゃんと」

 秋吉「そうなの?」

 武田「(今田)美奈ちゃんと3人だけ」

 下野「そうなの?」

 武田「5期研究生は『脳内パラダイス』でやったから」

 下野「ほえー…」

 武田「それぞれのチームの公演も始まるから。レアキャラですよ」

 −あ、そうか。「なないろ」公演での生誕祭はなくなるのか。

 秋吉「うれしい、(下野の生誕祭に)出られるの。いつもはチームが違うから出られないけど」

 下野「そうだよね」

 武田「だから(自分の時も)すっごく変な感じがしました」

 今村「確かにね。普段いない人がいる生誕祭」

 下野「変な感じしそう」

 武田「(自分の生誕祭で)由貴ちゃんが手紙を書いてくれて。チームレッドと出ていたので(下野も)いたんですけど、なぜか自分で読まないという。(神志那)結衣ちゃんが(代わりに)読んでくれたんですけど、視界の中に由貴ちゃんが入っていて。最初に『もかちへ』って言われた瞬間、由貴ちゃんしかそう呼ばないから、めちゃめちゃガン見しちゃって(笑)」

 下野「すぐばれたね(笑)」

 武田「だね、って(笑)。実は、昨年の生誕祭は(NMB48の白間)美瑠ちゃんが手紙を書いてくれていて。それを、まだ出せていなくて」

 秋吉「書いてくれたけど…ってこと?」

 武田「書いてくれたけど(生誕祭が)できなかったから」

 秋吉「えー! そんなことあるんだ!」

 下野「そっか!」

 武田「いつ出そうって思っていたら、(白間が)卒業しちゃうから…」

 今村「ただただ、もらっただけ(笑)」

 秋吉「プライベート(笑)」

 武田「プライベートみたいになっちゃうから。『いつか出そう』って思いつつ『いつ出そう』っていう今です」

 −「なないろ」公演ということで、いつもと違う生誕祭だった。

 武田「それこそ、これまで『手をつなぎながら』でしか生誕祭をしてなかったから。4年『手つな』だったからね」

 今村「4回くらいしたもんね(笑)」

 下野「ずっと同じ公演(笑)」

 今村「もうユニット何していいか分からん(笑)」

 下野「ケーキを持っている衣装が全部同じ(笑)」

 今村「そうそう(笑)」

 武田「やっと『脱・手つな』だった(笑)」

「社会人になります」

 −今田さんの生誕祭は周りが全員が後輩だった。

 4人「えー!」

 下野「1人だけだったんだ」

 武田「ピンクと…どこだ? オレンジ?」

 下野「ああ、じゃあそうだね。うわあ…」

 今村&武田「すごい」

 武田「(下野に)今日、生誕祭ですもんね」

 −どのようなお気持ちで臨まれるのですか?

 下野「いやあ〜…。スピーチ、何を話そうかっていうことしか考えていない」

 秋吉「しかも(劇場公演)1000回(の記念セレモニー)だし」

 武田「確かに。しゃべることいっぱい。いいですよ、10時間くらいしゃべってもらって」

 下野「君は出ないからいいけど(笑)」

 武田「見ているんで」

 下野「いやぁ…でも毎年悩む、スピーチ」

 −毎年難しくなっていきそう。

 下野「当日になっても思い浮かばず、ここまで来ちゃった」

 −頭の中でまとめる? 書いてまとめる?

 今村「人によって違う」

 下野「人によるんだろうね。全然書かない、私は」

 今村「手紙を書いてくる人もいるし、メモ書いて、ちょっと覚えて言うとか」

 下野「携帯にメモするっちゃメモする。何を言おうかなって」

 秋吉「大学も卒業したし、めっちゃ話すことありそうですね」

 武田「確かに。しゃべることしかない(笑)」

 下野「ひえぇ…」

 −にわかにアニバーサリーが重なった。

 下野「そうなんですよね。いろいろ『おめでとう』なんです」

 武田「社会人だ」

 下野「社会人になります」

 −触れるネタが多すぎると逆にざっくりになりそう。

 下野「まあいろいろありましたけども…」

 武田「一気にざっくりしたな(笑)」

 −10年目の生誕祭。

 下野「毎年、すごくなっているというか。ファンの人の熱量が。最初は、私たちもファンの皆さんも分からない中でやって、それでもすごくすてきだったんですけど、だんだんファンの人も勝手が分かってきて。今日のために計画して準備してくれて。それが毎年、どんどん、家族感が増していくというか。今年もそうなると思うんですけど、幕が開いた瞬間、親戚の集まりみたいな(笑)」

 秋吉「安心感はすごいですよね」

 武田「今年とか特にそうだと思う。(客席が)半分しか入らないから、本当に自分のファンしかいない。知っている顔しかない現象」

 −相変わらず声は出せないけど…。

 武田「でも幻聴が聞こえましたよ、私」

 下野「すごっ(笑)」

 武田「え?と思って」

 下野「『もかちゃーん』が聞こえたの?」

 武田「曲中のコールが聞こえた気がして、ん?と思ってキョロキョロしても話している感じはなかったから、これは私が聞こえてしまっただけだなと」

 今村「だめなものが聞こえちゃって(笑)」

 武田「これまで慣れている曲じゃないですか。そこでコールがあることも分かっているじゃないですか。それで、勝手に幻聴をつくり上げたみたいで。一人でびっくりした」

 −「好き好き好き」などコールがおなじみな曲は、幻聴が聞こえてしまうのかも。

 武田「感覚的にね」

再開された「生誕祭」でファンに思いを伝えるHKT48の武田智加(中央)

お客さんがいる方が汗をめっちゃかく

 −お客さんがいないと再開できないのが生誕祭だった。少しずつ、工夫をしながら。

 秋吉「やっぱり全然違うよね、(ファンが)いるのといないのとじゃ。声は出ていないけど、まなざしが温かい(笑)。すごく熱くなりますね。なんだろう、あれは」

 下野「お客さんがいないとき、めっちゃ疲れない? 私、めっちゃ疲れる(笑)。見られているから頑張れるけど、カメラだけのときは『やばい疲れた』って、すぐに息切れ、みたいな。『Lit Charm(リットチャーム)』もお客さんがいない時あったじゃん。めっちゃ疲れた」

 今村「うんうん。大変だった。お客さんが見ていると『頑張ろう』ってなるけど、カメラだけだと、ただただ疲れる」

 武田「(お客さんが)入っている方が、めっちゃ汗かきません?」

 今村「汗もめっちゃかく。張り切っちゃっているんだろうなー」

 −チーム公演も徐々に再開する。最初はチームTの「手をつなぎながら」から。

 今村「4月13日。もうすぐ」

 武田「めっちゃすぐ」

 −チームKの「制服の芽」が…。

 下野「27日?」

 マネジャー「チームKの『制服の芽』が24日。27日はチームHの『RESET』」

 秋吉「うぇー。早い。こんなに急に『なないろ』が終わるとはって思いました。もう今日(4月2日)が千秋楽です。チームイエローとチームレッドは」

 今村&武田「早っ」

 下野「(自身の生誕祭と重なって)申し訳なさすぎて。それがなんか」

 −いやいや、ふさわしいですよ。

 今村「最後にふさわしいですよ」

 武田「有終の美」

 下野「ふざけている顔をしてんのよ、みんな(笑)。気を使っている顔をしていない(笑)」

 今村「でも早い。確かに」

 武田「16人の公演再開はHKTが最初、みたいな感じですか? 他のグループは人数を減らしてしかやっていないんじゃないかな」

 −東名阪の姉妹グループは難しそう。

 武田「あー。ちょっとなんか、ありましたっけ。ね? なんか、ね?」

 下野「あう、そっちの問題…?」

 武田「あ、そっちじゃない?」

 −新型コロナウイルスの感染者が…。

 武田「あ、そっちもだ。いや、そっちこそ」

 秋吉「え、逆に何のこと?」

 今村「なになに? 分からん」

 −え?

 武田「え?」

 下野「え?」

 秋吉「え?」

 今村「え?」

 武田「いろいろありますもんね」

 下野「いろいろあるから」

 −三者三様のスプリングでしたね。

 武田「いろいろな面でいろいろありますね」

 −16人の再開は福岡が最初になるのか。

 下野「そうだ、16人」

 武田「一気に劇場がぎゅうぎゅうになる」

 秋吉「多いって思いそう」

 今村「自己紹介MCとか長いって思いそう」

 下野「『なないろ』は、ずっと7人だったからね。MCもめっちゃ短いもん」

 武田「3列目の時、『まだかな〜』って(笑)」

 下野「体力が…」

 武田「体力がやばい」

 −『制服の芽』はきつそう。

 今村「きついですよ」

 秋吉「あの公演、いっつも死にかける」

 下野「最初に着ているコートが変わるんですよ」

 今村「軽くなるんですか?」

 下野「軽くなる」

 今村「え、うれしい! それはうれしい!」

 武田「それはすてきだ」

 秋吉「借り物でしたっけ? あのコート」

 下野「いや、新しく作ってもらったけど、さらに新しく作ってもらった」

 秋吉「やばっ」

 下野「軽くなりました」

 今村「2、3kgありましたもんね」

 下野「人一人背負っているレベルだった」

 −あれを着てそのまま外に出られそうだった。

 下野「めっちゃ分厚い、ちゃんとした生地だった」

 今村「ジャンプする時に『うおおお〜』ってなって、本当に大変だった」

 武田「助っ人で出るとき、身長が高い人の衣装を着ることが多くて。(今田)美奈ちゃんのとか着てたんですよ。めちゃめちゃ長いし、重いし」

 今村「猫背になるよね」

 下野「あれって重いし、肩がこるよね」

 −ジャンプするし。

 今村「一発目から跳ぶもんね」

 下野「いやあ…できるかな…もう忘れたよね(笑)。思い出さなきゃ」