福岡・久留米市議会、新議長選出は「穏健路線」で候補集約 保守系同士の対立避ける?

西日本新聞me6/8(日)6:00

福岡・久留米市議会、新議長選出は「穏健路線」で候補集約 保守系同士の対立避ける?

福岡・久留米市議会、新議長選出は「穏健路線」で候補集約 保守系同士の対立避ける?

 6日にあった福岡県久留米市議会(定数36)の正副議長選は、議長に保守系会派「きずな」の石井秀夫氏、副議長に別の保守系会派「久留米たすき」の松岡保治氏が選出された。2年前の議長選では、投票に先立って実施される所信表明会に両会派から2人が臨み、議長の席を争った。今回は一転、議長に意欲を示したたすきの市議1人が前日になって所信表明会への参加を取り下げる事態に。保守系による争いを避けたい一部会派の意向もあり「穏健路線」で決着したとみられる。

 議長選は石井氏が32票、維新市議が2票、共産市議が2票を獲得した。たすきから離脱した1人が維新に投じており、主な6会派は足並みをそろえている。

 各会派や議会関係者への取材によると、たすきは当初、議長候補の擁立に動いていた。ところが、2年前の議長選で協力を得た「公明党」の内部には「議会が真っ二つの状況は避けたい」(市議会関係者)と、分裂を回避したい思いがあった。たすきは他会派の協力を得ることが難しいと判断。擁立を見送り、所信表明会の参加も取り下げた。

 議会内でくすぶる保守系会派の主導権争い。その構図は、2022年の市長選とも重なって見える。きずなは、23年の市議選後に最大会派「明政会」が分裂して誕生。ルーツとなる明政会は22年の市長選で原口新五氏を支援した経緯がある。一方、擁立を見送ったたすきは市長選で原口氏の対立候補を支持し、その際の選対本部長を務めた鳩山二郎衆院議員にも近いとされる。

 今回の議長選では水面下で調整を図り、真っ向からの対立を避けた両会派。来年1月の投開票が見込まれる次期市長選に向け、どのような駆け引きを図っていくのか。現時点で市長選に名乗りを上げた立候補予定者はいない。 (岡部由佳里)

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