福岡県警嘉麻署、偽電話詐欺防止で郵便局員とコンビニ店員に感謝状 8億3000万円の還付金送金の手数料代など疑い水際防止
西日本新聞me6/17(火)6:00

福岡県警嘉麻署、偽電話詐欺防止で郵便局員とコンビニ店員に感謝状 8億3000万円の還付金送金の手数料代など疑い水際防止

偽電話詐欺被害を防いだとして、福岡県警嘉麻署は、稲築郵便局(嘉麻市岩崎)の局員、高山広美さん(59)と、セブン−イレブン稲築郵便局前店(同)のアルバイト店員、田中孔喜(こうき)さん(21)に感謝状を贈った。2人は会話を通じて感じた「ちょっとした違和感」に機敏に対応した。
高山さんは4月、200万円を引きだそうとする女性(80)を郵便局の窓口で対応。年配者が高額を下ろすことに疑問を持ち、用途などを尋ねたが「女性は冷静そのもので、疑うのも気が引けた」。しかし「『金を貸して』と息子から電話があり、取りに来る」という話に疑念が晴れなかった。200万円を手渡したものの、同僚2人と「息子さんに絶対に電話してください」と何度も念押し。女性は局内で息子に電話したところ、詐欺が発覚した。
田中さんは4月、5千円分の電子マネーカード2枚を購入しようとする男性(64)をレジで接客した。男性は片手でスマートフォンを操作しながら「早く会計して」と慌てた様子。スマホには「非認証アカウントです」という文字が交流サイト(SNS)の画面に見えた。確認すると、8億3千万円の還付金を送金する手数料代として、電子マネーカードのコード番号を送るよう指示されていた。田中さんは店長に相談し、被害を防いだ。
署で4日、江島剛樹署長から感謝状を受け取った高山さんは「手口が巧妙化しているので、お客さまを疑いたくはないけど、被害を防ぐため、嫌な顔をされたとしても疑いを持って接客したい」。田中さんは「詐欺があることは知っていたので、普段から声かけをしていた。当たり前のように仕事をしていた、その延長で感謝状をいただけてありがたい」と話した。 (泉岡さくら)




