鎮西女子、挑戦3度目の反骨初勝利 強豪男子に負けない!/春高バレー

鎮西女子、挑戦3度目の反骨初勝利 強豪男子に負けない!/春高バレー

第1セット、スパイクを放つ鎮西・村中(中央) 選手に声を掛ける成田監督 男女ともに鎮西の名前が表示された電光掲示板

 鎮西アベック勝利!! バレーボールの全日本高校選手権(春高バレー)は男女の2回戦を行い、アベック出場の鎮西(熊本)がともに初戦を突破。女子が3度目の「春高」で初勝利を挙げれば、連覇が懸かる男子も2年生キャプテン、水町泰杜の活躍で東海大相模(神奈川)を退けた。

 女子では2011年度大会以来の優勝を目指す東九州龍谷(大分)が順当に3回戦進出。昨夏の全国総体4強の鹿児島南、同8強の佐賀清和も勝ち進んだ。初出場の福岡工大城東はストレート負け。13年度大会優勝の九州文化学園(長崎)、延岡学園(宮崎)も敗退した。

 男子は東福岡が逆転勝ちで3回戦に進出。大村工(長崎)、西原(沖縄)も勝った。佐賀学園、鹿児島商、都城工(宮崎)は敗れた。

 大会は7日に男女4強が出そろい、12日に準決勝、13日に決勝が行われる。

 勝利への道筋をつくったのは困難と向き合ってきた3年生だった。鎮西の24−20で迎えた第3セット。村中胡水(くるみ)は自分で決めるつもりでセッターに声を掛けた。「レフトに持ってきて!」。望み通り、ふわりと上がったボールに3年分の思いを込めた。相手選手がレシーブできず、感激の瞬間が訪れた。

 「やっと勝てました」。元日本代表セッターの成田貴志監督(49)が手に持っていたハンカチを握りしめた。休部状態だったという2005年に就任。16年4月の熊本地震で学校の体育館が全壊に近いダメージを受けたため、県内の施設で練習したり、県外での練習試合を行ったりして鍛えるしかなかった。「手を差し伸べていただいた学校にお礼を伝えたい」。成田監督は目を潤ませた。

 東京に乗り込む直前に西日本短大付(福岡)と行った練習試合。同校も鎮西に“手を差し伸べた学校”だった。昨秋の福岡県予選は決勝で福岡工大城東に敗退。「一緒に春高に出られなかった彼女たちの分まで必ず1勝したかった」。地震当初は入学したばかりの1年生だった村中も恩返しの「春高初勝利」を約束。村中と並ぶ二枚看板、池松未優(3年)とともにスパイクを打ち込んだ。

 1試合を消化している東京都市大塩尻(長野)に対し、鎮西はこの日が初戦。第1セットを奪われ、第2セットも一進一退が続いた。それでもひるまない。同時間帯に別のコートで戦っていたのは前回覇者の男子。女子にとっては仰ぎ見る存在だ。「次元が違う」と苦笑しながらも、村中はこう言い切った。「(試合や遠征で)他県に行ったときに私たちのユニホームを見て、いろんな方から『鎮西って女子もあるんだ』と言われるのが嫌だった」

 試合後の選手たちは抱き合い、うれし涙を流して喜びを分かち合った。反骨の春高1勝。観客席から降り注いだ拍手と歓声は、連覇を狙う男子に決して劣っていなかった。 (西口憲一)

◆熊本の高校女子バレー

 熊本で女子バレーといえば、日本代表の古賀紗理那(NEC)の出身校でもある熊本信愛女学院が有名だ。毎年のように出場するなど「春高」の常連だったが、2015年度大会に初出場した鎮西が勢力図を変えた。同大会は1回戦で就実(岡山)に0−2のストレート負けを喫し、前回17年度大会でも1回戦で四天王寺(大阪)に1−2で敗戦。18年度のチームは昨夏の全国総体で8強入りするなど着実に力を付け、3度目の「春高」でうれしい初勝利を挙げた。

=2019/01/07付 西日本スポーツ=


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