唐津10マイルロードレース 井上 納得6位 NZ合宿の成果「余裕持って走れた」

唐津10マイルロードレース 井上 納得6位 NZ合宿の成果「余裕持って走れた」

 第59回唐津10マイルロードレース(西日本新聞社など後援)は10日、佐賀県の唐津市陸上競技場を発着点とするコースで行われ、昨夏のジャカルタ・アジア大会の男子マラソンで優勝した井上大仁(MHPS)は46分42秒で6位入賞し、4月に出場予定のボストン・マラソンへ自信を深めた。昨年準優勝の西山雄介(トヨタ自動車)が46分27秒で初優勝。女子10キロの部はリオデジャネイロ五輪女子1万メートル代表の高島由香(資生堂)が優勝を飾った。高校10キロの部はキムンゲ・サイモン(東海大福岡3年)、高校女子5キロの部は辻田翔子(筑紫女学園3年)がそれぞれ制した。

 十分に余力を残した表情で井上がゴールを駆け抜けた。競技場で一つ順位を下げたがそれでも6位入賞。「今日のテーマはレースペースで走り切ること。思った以上に余裕を持って走ることができた。タイムもこんなものかなと思う」と46分42秒の記録にも納得だ。

 1月31日まで3週間、ニュージーランドで合宿を行った。夏の暑さのもとでアップダウンのあるコースの走り込みや、50キロ走などでスタミナを養った。スピード練習はほとんどしていなかったが「スピードも落ちていない」と好感触を得た。

 ▼来月玉名H出場

 昨夏のアジア大会で優勝し9月の東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を得ると、「自分の力を蓄えて記録を狙いたい」と4月のボストン・マラソンに照準を定めた。「世界レベルの大会は甘くはないが、自分の力を引き上げてくれると思う。挑んで優勝を目指したい」と楽しみにする。

 レース後はサインを求められるなど周囲の注目も高まってきている。3月3日の玉名ハーフマラソンで調整を進め、ボストンでMGCへの弾みをつける。 (前田泰子)

■西山が初制覇

 昨年準優勝の西山が初優勝を決めた。「上は優勝しかないので狙っていた」と悔しさをバネにした。昨年はマラソンの前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)に46秒差をつけられた。今年は「井上さんに挑戦する気持ちだった」と残り3キロでスパートし、先頭集団で争っていた井上らを置きざりにした。「実力的にはまだまだ井上さんに及ばない。優勝を過信することなく次につなげたい」。将来のマラソン挑戦を目指し春からはトラックで実力を伸ばす。

■女子優勝の高島が次はMGC権狙う

 マラソンに転向して2大会連続の五輪出場を目指す高島が2位に1分21秒差をつける圧倒的な強さで優勝した=写真。3月の東京マラソンに出場予定で「いい感じで走れた」と弾みをつけた。1万メートルで出場したリオデジャネイロ五輪後は「次はマラソンしかない」とマラソンに転向。東京マラソンでMGC出場権獲得を狙う。「みんなの力を借りながら、みんなで記録を出せたら」。宮崎で最終合宿を行い決戦に臨む。

 ▼キムンゲ・サイモン(高校10キロの部優勝)「調子が上がらず体が動かなかったが優勝できてうれしい。卒業後はトヨタ自動車九州でいい結果を出したい」

 ▼辻田翔子(高校女子5キロの部優勝)「勝ちにこだわって走った。残り2キロでは前と3〜5秒差あったけど、前の選手が落ちてきたのでラスト1.5キロでペースを上げて一気に抜いた」


=2019/02/11付 西日本スポーツ=


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