プロ野球独立リーグのヤマエ久野九州アジアリーグに加盟した北九州市の新球団「福岡北九州フェニックス」が、独立リーグのルートインBCリーグ栃木の西岡剛内野手(37)に選手兼任で初代監督就任を打診していることが分かった。ロッテや阪神、米大リーグでも活躍した実力者の入団が実現すれば、参入初年度となる来シーズンへ準備を進める新球団にとって、実績、話題性ともに大きな推進力となりそうだ。

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 実業家の堀江貴文氏らが手掛ける新球団の監督人事が、急展開を見せた。日米球界を渡り歩き、37歳になった今年も独立リーグでプレーした西岡に選手兼任で監督就任を打診し、交渉していることが判明。西岡は取材に対して「オファーをいただいているのは事実です。まだ決まったことはありません」と話した。

 同球団は堀江氏が創立者で、今年5月に設立を発表。今月10日にヤマエ久野九州アジアリーグへの加盟が承認され、同17日に堀江氏らが北九州市内で会見していた。同リーグは今年、最初のシーズンが開幕。北九州は火の国(熊本)、大分に続く3球団目で、始動に向けて監督など首脳陣の人選を進め、かねて複数の候補と接触していた。

 西岡はロッテ時代の2010年に最多安打と首位打者のタイトルを獲得し、2度の日本一に貢献した。メジャー挑戦後、阪神を経て、19年から独立リーグ、ルートインBCリーグ栃木でプレー。今季は43試合で打率3割2分7厘、6盗塁だった。ファンサービスの一環ながら、投手としても1試合に登板している。

 日本野球機構(NPB)への復帰を目指してプレーする一方、独立リーグの環境に身を置き、近年は自身の活動に新たな意義も見いだしていたようだ。一回り以上も年の離れた若手と汗を流し、次世代との向き合い方を熟考。地域や地元企業とのつながり、球団経営の実情も目にし「本当に学ばせてもらうことが多い」と話していた。

 球団や地域、BCリーグの活性化、ひいては球界の発展を視野に、さまざまな意見を発信。解説などでの露出も以前にも増して積極的だ。またWBCや五輪でともに日の丸を背負い、昨季から栃木でも同僚となった川崎宗則と過ごし「野球を楽しむ」という原点の思いも新たになった。

 その川崎に、新球団が関係者を通じてコンタクトを図っていた様子もある。一連の動きに何らかの形で触れた西岡と、新球団に接点が生まれても不思議ではない。実績に加え、近年の活動もあり、けん引役として白羽の矢を立てたようだ。

 今季の栃木は東地区2位でプレーオフ進出を逃し、既に全日程を終了。西岡は栃木球団関係者に近況を伝えているようで、今後、新球団との交渉を進めていくことになりそうだ。38歳シーズンとなる来季、新たな舞台での挑戦となれば、歩みだしたリーグの目玉の一つとなるのは間違いない。交渉経過が注目される。

 ◆西岡剛(にしおか・つよし)1984年7月27日生まれ。奈良市出身。大阪桐蔭高からドラフト1位でロッテに2003年入団。10年オフにポスティングシステムで米大リーグ、ツインズ移籍。13年に阪神入りし、19年からBC栃木でプレー。NPB通算1125試合に出場し打率2割8分8厘、61本塁打、383打点、196盗塁。首位打者と最多安打が1度ずつ、盗塁王2度。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞3度。06年WBC、08年北京五輪日本代表。182センチ、82キロ。右投げ両打ち。

今季の西岡は投手としても1試合に登板。自身のインスタグラム公式アカウントでも、その様子を公開している。

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練習風景など日常も公開。インスタライブも行い、ファンとの交流の場にしているほか、プロフィール(リンク)から出演依頼を受け付けるなど活用している。

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 ◆福岡北九州フェニックスが「ロードマップ」として発表している今後の計画

 10月下旬 球団ロゴ、エンブレム決定。ユニホームデザインも

 同30日、11月3日 球団独自のトライアウトを実施

 12月ごろ 監督、コーチ決定

 来年1月中旬 球団テーマソング公開

 2月中旬−3月中旬 キャンプ、オープン戦

 3月下旬 2022年シーズン開幕