創成館8・9白星ならず 右目負傷で一時“引退”の七俵は復活投

創成館8・9白星ならず 右目負傷で一時“引退”の七俵は復活投

 今春の選抜大会8強の創成館(長崎)が創志学園(岡山)に0−7で完敗した。相手エースの西純矢(2年)に16三振を喫し4安打で完封された。敗戦の中、4番手でマウンドに上がった七俵陸(3年)が1回2/3を完璧に抑えた。5月下旬に目を負傷しながらもつかみとったマウンドだった。

 あまりに早い夏の終わりだった。創志学園の2年生エース西に16三振を奪われ、三塁も踏めないまま。春の選抜8強の創成館が掲げた全国制覇の夢は初戦で消えた。「完全に相手の力が上。完敗です」。稙田龍生監督は力の差を認めた。

 完敗の中で意地を見せたのは、今夏の公式戦初登板だった背番号18の七俵だ。7回1死三塁で4番手で登板し、打者5人を完璧に抑えた。「けがなどもあって苦しかったけど、最後に甲子園で投げられて良かった」と満足げに振り返った。

 準優勝した昨秋の明治神宮大会では世代最強と評される大阪桐蔭を倒した準決勝、明徳義塾(高知)との決勝に先発。全国区の強豪を相手に好投を見せた。選抜大会は智弁学園(奈良)との3回戦に先発して3回1失点。大舞台での貴重な経験を積み重ねた。

 夏の甲子園を目指していた5月下旬、キャッチボールの球が右目に当たった。目の中が出血するなどの重傷を負い、長崎市内の病院に2週間入院。視力は現在も光を感じる程度だという。「私の方が泣いてしまった。でも陸は『チームに戻りたい』とそれだけ。弱音は一度もなかった」と母の薫さん。6カ月の安静を医師に言われていたが、退院後は1週間で練習に復帰。6月中旬の練習試合でマウンドに立った。

 部員約120人で、投手だけでも30人を超える大所帯の競争は激しく、七俵も一度はベンチを外れ、3年生の引退試合に参加したほどだった。それでも諦めずに練習を続けると調子が上がり、長崎大会の直前に背番号18で登録され、甲子園もベンチ入りを果たした。

 長崎大会で登板機会はなかったが、大阪入り後は「投手で一番調子がいい」と稙田監督に認められて出番をつかんだ。大学に進学希望の七俵は「これからも野球は続けます」と力を込める。チームの新たな歴史を築いた昨秋の明治神宮大会、春夏連続出場した甲子園での経験を糧に、新たなステージへ進む。


関連記事

西日本スポーツの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

スポーツ アクセスランキング

ランキングの続きを見る

スポーツ 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索